令和6年度下期 学科50問の解説
第1問・電気理論
コイルに流れる交流電流
コイルの電流はI=V/(2πfL)で決まる。インダクタンスLは巻数の2乗と鉄心の透磁率に比例するので、巻数を増やしたり鉄心を入れたりすると電流は減る。周波数を高くするとリアクタンスが増え、電流は減る。
公式解答 ハ
I=2πfLV
イ 巻数nを増やすとIは減少
正しい。Lがn²に比例して増え、リアクタンスが大きくなる。
ロ 鉄心を入れるとIは減少
正しい。透磁率が大きくなりLが増える。
ハ 周波数fを高くするとIは増加
誤り。リアクタンス2πfLが大きくなり、電流は減る。
ニ 電圧Vを上げるとIは増加
正しい。電流は電圧に比例する。
第2問・直流回路
並列回路の抵抗Rに流れる電流
電源電圧から直列の2 Ωの電圧降下を引くと、並列部分の電圧が分かる。2 Ωと10 Ωの枝の電流を全電流20 Aから差し引けば、Rの電流になる。
公式解答 イ
V=72−20×2=32 V,I2=232=16 A,I10=1032=3.2 A
IR=20−16−3.2=0.8 A
イ 0.8 A
全電流20 Aから16 Aと3.2 Aを引いて0.8 A。
ロ 1.6 A
正しい値0.8 Aの2倍で、各枝の電流の配分からは出ない値。
ハ 3.2 A
10 Ωの枝の電流で、Rの電流ではない。
ニ 16 A
並列の2 Ωの枝の電流で、Rの電流ではない。
第3問・交流回路
周期から角速度を求める
正弦波の角速度は周波数の2π倍である。周期20 msは周波数50 Hzなので、約314 rad/sになる。
公式解答 ハ
ω=2πf=2π×50≃314 rad/s
イ 50 rad/s
周波数をそのまま角速度とした値で、2πを掛けていない。
ロ 100 rad/s
2fの値で、2πではなく2を掛けている。
ハ 314 rad/s
ω=2π×50≒314 rad/s。
ニ 628 rad/s
周波数を100 Hzとして計算した値。
第4問・交流回路
RLC直列回路の力率
直列回路では誘導性リアクタンスと容量性リアクタンスが打ち消し合う。差の3 Ωと抵抗4 Ωから、インピーダンスは5 Ωになる。
公式解答 ニ
X=6−3=3 Ω,Z=42+32=5 Ω,cosθ=54=0.8 イ 50 %
どの組合せからも出ない値。XCを無視すると約55 %、XLとXCを足すと約41 %になる。
ロ 60 %
X/Z=3/5で、力率ではなくsinθの値。
ハ 70 %
R、XL、XCの組合せからは出ない値。
第5問・三相交流
Δ負荷を含む三相回路の線電流
Δ結線の9 Ωのリアクタンスを等価なY結線に直すと1相3 Ωになる。各相は4 Ωの抵抗と3 Ωのリアクタンスの直列で、インピーダンスは5 Ωである。
公式解答 ロ
イ 200√3/17 A
4 Ω二つと9 Ωを直列の17 Ωとみなして200 Vで割り、√3を掛けた値で、回路の結線に合わない。
ロ 40/√3 A
1相分の電圧200/√3 Vを5 Ωで割った値。
ハ 40 A
線間電圧200 Vを1相のインピーダンス5 Ωで割った値で、相電圧に直していない。
第6問・配電理論
単相2線式配電線路の末端電圧
単相2線式では往復2線に電流が流れる。A-B間にはB点とC点の負荷電流の合計20 A、B-C間にはC点の10 Aが流れる。
公式解答 ロ
VC=210−2×0.1×20−2×0.2×10=210−4−4=202 V
イ 200 V
電圧降下を10 Vとした値で、各区間の降下の合計8 Vと合わない。
ロ 202 V
A-B間4 V、B-C間4 Vの降下で202 V。
ハ 204 V
A-B間の電流を10 Aとして、B点の負荷電流を加えていない値。
ニ 208 V
B-C間の1線分の降下2 Vだけを引いた値。
第7問・需要率・負荷率
負荷を増設した後の変圧器の負荷容量
有効電力と無効電力はそれぞれ足し合わせ、皮相電力はその直角合成で求める。力率100 %の負荷は無効電力をもたない。
公式解答 ハ
P=90+70=160 kW,Q=120 kvar,S=1602+1202=200 kV⋅A イ 100 kV·A
増設後の有効電力160 kWより小さく、皮相電力にはなり得ない値。
ロ 150 kV·A
増設前の皮相電力√(90²+120²)で、増設分を足していない。
ハ 200 kV·A
有効電力160 kWと無効電力120 kvarの合成。
ニ 280 kV·A
有効電力と無効電力を算術的に足した値。
第8問・短絡計算
三相変圧器の百分率インピーダンス
百分率インピーダンスは、定格電流が流れたときのインピーダンス電圧降下を相電圧に対する割合で表したものである。定格電流をS/(√3Vn)で置き換えると式が整理できる。
公式解答 ハ
%Z=Vn/3ZIn×100,In=3VnS %Z=Vn2ZS×100
イ %Z=ZS/Vn×100
電圧が2乗になっておらず、単位が合わない。
ロ %Z=Vn/(ZS)×100
分母と分子が逆になっている。
ハ %Z=ZS/Vn²×100
定格電流を代入して整理した式。
ニ %Z=ZS²/Vn×100
容量が2乗、電圧が1乗で、次元が合わない。
第9問・接地工事
外箱の地絡時の対地電圧
外箱で完全地絡すると、地絡電流はD種接地とB種接地を通って変圧器へ戻る。210 Vが二つの接地抵抗に分かれ、外箱には40 Ω分の電圧が現れる。
公式解答 ロ
Ig=10+40210=4.2 A,VA=4.2×40=168 V
イ 32 V
条件から出ない値。B種接地抵抗10 Ωに生じる電圧なら4.2×10=42 Vになる。
ロ 168 V
D種接地抵抗40 Ωに生じる電圧4.2×40=168 V。
ハ 210 V
接地抵抗による分圧を考えず、線間電圧をそのまま答えた値。
ニ 420 V
線間電圧の2倍で、どの回路条件からも出ない。
第10問・電動機
Y-Δ始動法
Y結線で始動すると各巻線の電圧は1/√3になり、始動電流と始動トルクはどちらもΔ結線で全電圧始動したときの1/3になる。始動トルクが同じという記述が誤り。
公式解答 ロ
イ Y結線で始動し、Δ結線に切り換える
正しい。Y-Δ始動法の説明。
ロ 始動トルクはΔ全電圧始動と同じ
誤り。始動トルクは1/3になる。
第11問・電動機
トップランナーモータへの更新時の留意点
トップランナー方式の高効率モータは、従来品より始動電流が大きくなることがある。配線用遮断器や電磁開閉器が始動時に動作しないか確認が必要で、始動電流が小さくなるという記述が誤り。
公式解答 ハ
イ 更新後は電動機が大きくなる場合がある
正しい。同じ容量でも外形が大きくなることがある。
ロ 回転速度が増すので負荷機器の運転能力に注意
正しい。滑りが小さくなり回転速度が上がる。
ハ 始動電流が小さくなるので保護装置の検討が必要
誤り。始動電流は大きくなる方向で、そのための検討が必要になる。
ニ 発生トルクが大きくなるおそれがあり、機械強度を検討
正しい。減速機と直結する場合などに注意する。
第12問・照明
LEDランプの性質
LEDの発光原理は、pn接合に電流を流して光らせるエレクトロルミネセンスである。ホトルミネセンスは、白色LEDの蛍光体が光を受けて発光する現象で、LEDそのものの原理ではない。
公式解答 ニ
ロ 白色LEDは青色LEDと黄色の蛍光体による発光
正しい。代表的な白色化の方式。
ニ 発光原理はホトルミネセンス
誤り。LEDの発光原理はエレクトロルミネセンス。
第13問・蓄電池
蓄電池の性質
鉛蓄電池の電解液は希硫酸で、放電すると比重が下がるため、比重で放電の程度を知ることができる。アルカリ蓄電池の電解液は放電で比重がほとんど変わらない。
公式解答 イ
ロ アルカリ蓄電池は電解液の比重で放電の程度を知る
誤り。アルカリ蓄電池の電解液は放電で比重がほとんど変わらない。
ハ アルカリ蓄電池は過放電すると充電できなくなる
誤り。アルカリ蓄電池は過放電や過充電に強い。
ニ 単セルの起電力はアルカリ蓄電池の方が高い
誤り。鉛蓄電池は約2.0 V、アルカリ蓄電池は約1.2 V。
第14問・配線材料
バスダクト
写真は導体を金属製のダクトに収めたバスダクトで、途中にプラグインユニットを取り付けて分岐できるものである。
公式解答 ロ
イ 金属ダクト
金属製の箱に絶縁電線を収める工事材料で、導体を内蔵していない。
ロ バスダクト
金属ダクトに導体を収めた幹線用の材料。
ハ トロリーバスダクト
移動する機器へ集電子で給電するためのダクトで、写真のような分岐ユニットではない。
ニ 銅帯
接地やボンディングに使う銅の帯で、ダクトではない。
第15問・電動機
三相誘導電動機の構造
矢印は回転軸に取り付けられた積層鉄心を指している。かご形誘導電動機の回転子鉄心で、溝に導体(かご)が入っている。
公式解答 ロ
イ 固定子巻線
外側の固定子に巻かれたコイルで、矢印の部分ではない。
ハ 回転軸
鉄心を貫く軸で、矢印は軸ではなく鉄心を指している。
第16問・発電設備
汽力発電所の再熱サイクル
Ⓐはボイラ、Ⓑはボイラ内で蒸気を加熱して高圧タービンへ送る過熱器、Ⓒは高圧タービンを出た蒸気を加熱し直して低圧タービンへ送る再熱器、Ⓓはタービンの排気を水に戻す復水器である。
公式解答 ハ
イ 再熱器・復水器・過熱器・ボイラ
ⒶからⒹの役割がすべて異なる。
ロ 過熱器・復水器・再熱器・ボイラ
Ⓐはボイラ全体、Ⓓは復水器で、合わない。
ハ ボイラ・過熱器・再熱器・復水器
蒸気の流れに合う組合せ。
ニ 復水器・ボイラ・過熱器・再熱器
役割が順にずれている。
第17問・発電設備
系統連系する太陽電池発電設備の機器の順序
太陽電池モジュールの直流出力を接続箱で集め、パワーコンディショナで交流に変換し、変圧器で昇圧して電力系統へつなぐ。
公式解答 ロ
イ モジュール→パワコン→接続箱→変圧器→系統
接続箱はモジュールの出力を集める箱で、パワーコンディショナの前に置く。
ロ モジュール→接続箱→パワコン→変圧器→系統
直流を集め、交流に変換し、昇圧する順序。
ハ モジュール→パワコン→変圧器→接続箱→系統
接続箱が交流側にあり、順序が合わない。
ニ モジュール→接続箱→変圧器→パワコン→系統
変圧器は直流を変圧できないため、パワーコンディショナの後に置く。
第18問・送電設備
フェランチ効果
長距離送電線では対地静電容量が大きく、軽負荷時に進み電流が流れると受電端電圧が送電端電圧より高くなる。これをフェランチ効果という。
公式解答 イ
イ 受電端電圧が送電端電圧より高くなる
フェランチ効果の説明。
ロ 受電端電圧が送電端電圧より低くなる
通常の負荷時の電圧降下の説明。
ハ 受電端と送電端の電圧が常に等しい
線路の電圧変化を考えていない。
ニ 受電端と送電端の電圧が常に不安定
フェランチ効果の説明ではない。
第19問・変電設備
変圧器の中性点接地方式
抵抗接地方式は中性点を抵抗で接地して地絡電流を抑えるため、通信線への電磁誘導障害は直接接地方式より小さい。大きいとする記述が誤り。
公式解答 ハ
ハ 抵抗接地方式は誘導障害が直接接地より大きい
誤り。地絡電流が小さいので誘導障害も小さい。
ニ 消弧リアクトルは対地静電容量と並列共振させる
正しい。地絡電流を打ち消してアークを消す。
第20問・高圧機器
高頻度開閉に使う機器
高圧交流真空電磁接触器は、電動機やコンデンサの開閉のように頻繁に入り切りする用途に向いている。開閉の寿命回数が多い。
公式解答 ハ
イ 高圧断路器
無負荷で開閉する機器で、頻繁な開閉には使わない。
ロ 高圧交流負荷開閉器
負荷電流の開閉はできるが、高頻度の開閉向けではない。
ハ 高圧交流真空電磁接触器
高頻度の開閉を目的とした機器。
ニ 高圧交流遮断器
事故電流の遮断が主な役割で、高頻度開閉向けではない。
第21問・電気応用
高調波の発生源とならない機器
高調波は、電流を断続させたり波形をひずませたりする機器から発生する。進相コンデンサは高調波を発生しない(ただし、高調波を拡大することはある)。
公式解答 ハ
イ 交流アーク炉
アークの不安定な電流で高調波を発生する。
ロ 半波整流器
半周期だけ電流を流すため高調波を発生する。
ニ 動力制御用インバータ
スイッチングで高調波を発生する。
第22問・計器用変成器
計器用変圧器の用途
写真は上部にヒューズを備えた計器用変圧器(VT)である。高電圧を110 Vなどの低電圧に変成し、電圧計や継電器へ送る。
公式解答 イ
ハ 零相電圧を検出する
零相基準入力装置などの用途。
ニ コンデンサ回路投入時の突入電流を抑制する
直列リアクトルの用途。
第23問・高圧機器
SOG付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)
PASは短絡電流を遮断できないため、短絡事故では開放を止めて(ロックして)配電線側の遮断器の動作を待ち、配電線が停止した後に開放する。自分で短絡を遮断するという記述が誤り。
公式解答 ニ
ロ 地絡事故では配電線を止めずに自動遮断する
正しい。
ハ 短絡事故ではロックし、配電線停止後に開放する
正しい。蓄勢トリップ(SO)の動作。
ニ 短絡事故でも配電線を止めずに自動遮断する
誤り。PASは短絡電流を遮断できない。
第24問・配線材料
600 V以下の電線・ケーブルの記号
VVFはビニル絶縁ビニルシースケーブル平形で、屋内配線に使う。移動用電気機器の電源回路に使うビニルキャブタイヤケーブルはVCTであり、VVFの説明として誤り。
公式解答 ハ
ロ DVは架空引込線用の多心ビニル絶縁電線
正しい。
ハ VVFは移動用機器用のビニルキャブタイヤケーブル
誤り。VVFは平形のビニル絶縁ビニルシースケーブル。
ニ CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
正しい。
第25問・施工方法
爆燃性粉じんのある場所の金属管工事
爆燃性粉じんのある場所の金属管工事では、管と付属品をねじで確実に接続し、防爆型の付属品を使う。写真ロは止めねじで管を固定する一般の露出用ボックスで、ねじ接続にならないため使えない。
公式解答 ロ
イ シーリングフィッチング(写真イ)
管内のガスや粉じんの移動を止める防爆用の付属品で、使える。
ロ 止めねじ式の露出用ボックス(写真ロ)
ねじ接続にならず、使えない。
ハ ユニオンカップリング(写真ハ)
ねじで管どうしをつなぐ付属品で、使える。
ニ 耐圧防爆型のボックス(写真ニ)
防爆型の付属品で、使える。
第26問・工具
パイプベンダ
写真は金属管を曲げるパイプベンダである。曲げ型に管を当て、柄を押して所定の半径で曲げる。
公式解答 ロ
イ ケーブルジャッキ
ケーブルドラムを持ち上げて回す器具。
ハ 延線ローラ
ケーブルを引き入れるときに下に置くローラ。
第27問・低圧配線
300 V以下のケーブル工事
ケーブルを造営材の下面や側面に沿って取り付ける場合、支持点間の距離は2 m以下とする。3 mは長すぎる。
公式解答 ロ
イ CVケーブルをガス管と接触しないように施設
適切。
ロ VVRを造営材の側面に沿って支持点間3 m
不適切。支持点間は2 m以下。
ハ 乾燥した場所の長さ2 mの金属製防護管のD種接地を省略
適切。乾燥した場所で4 m以下なら省略できる。
ニ 点検できる隠ぺい場所にビニルキャブタイヤケーブル
適切。300 V以下なら使える。
第28問・発電設備
小規模の太陽電池発電設備
使用電圧が300 Vを超える低圧の機械器具の金属製外箱にはC種接地工事を施し、接地抵抗は10 Ω以下(0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500 Ω以下)とする。120 Ωとした記述が誤り。
公式解答 ハ
ロ 逆接続可能型の漏電遮断器を設置
正しい。発電設備側から電圧がかかっても故障しない型を使う。
ハ 450 Vの機器の外箱をC種接地工事、接地抵抗120 Ω
誤り。C種接地工事の接地抵抗は原則10 Ω以下。
ニ 負荷側の電路に接続点に近接して開閉器を設ける
正しい。
第29問・高圧ケーブル
地中電線路の施設
地中電線路にはケーブルを使わなければならない。絶縁電線を使う記述が不適切である。
公式解答 ロ
イ 15 mを超える高圧地中電線路に埋設表示シート
適切。物件の名称、管理者名、電圧を表示する。
ロ 地中電線路に絶縁電線を使用
不適切。地中電線路の電線はケーブルとする。
ニ 暗きょ式で地中電線を不燃性・自消性難燃性の管に収める
適切。
第30問・高圧受電設備
地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)
構内のケーブルが長いと対地静電容量が大きく、ほかの需要家の地絡事故で不必要に動作するおそれがある。この場合に使うのは地絡方向継電器で、地絡過電圧継電器ではない。
公式解答 ニ
イ 責任分界点に設ける区分開閉器として用いる
適切。
ロ 波及事故防止のため一般送配電事業者と保護協調をとる
適切。
ハ 短絡電流を遮断できないため過電流ロック機能が必要
適切。
ニ ケーブルが長い施設には地絡過電圧継電器が望ましい
不適切。地絡方向継電器を使う。
第31問・高圧配線
引込柱と高圧引込ケーブルの施工
高圧引込ケーブルとほかの低圧の配線は、0.15 m以上離して施設する。外灯の配線と0.1 mとした記述が不適切。
公式解答 ロ
イ A種接地線を地表上2 mから地下0.75 mまで合成樹脂管で覆う
適切。厚さ2 mm以上の合成樹脂管(CD管を除く)で保護する。
ロ 外灯の配線と高圧引込ケーブルを0.1 m離す
不適切。0.15 m以上離す。
ハ 造営材の側面に沿って垂直に支持点間6 m
適切。垂直に取り付ける場合は6 m以下でよい。
ニ 屋上のケーブルを鉄製のふた付きトラフに収める
適切。取扱者以外が容易に開けられない構造にする。
第32問・高圧ケーブル
車道下の地中ケーブルの材料と深さ
管路式で車両などの圧力を受ける場所では、管の頂部から舗装下面までの深さを0.3 m以上とする。0.2 mでは浅すぎる。
公式解答 イ
イ ポリエチレン被覆鋼管、舗装下面から0.2 m
不適切。0.3 m以上が必要。
ロ 硬質ポリ塩化ビニル電線管、舗装下面から0.3 m
適切。管路式の深さの基準を満たす。
ハ 波付硬質合成樹脂管、舗装下面から0.6 m
適切。
ニ コンクリートトラフ、舗装下面から1.2 m
適切。トラフに収めて十分な深さに埋設している。
第33問・高圧受電設備
PF・S形の主遮断装置に不要なもの
PF・S形では、短絡電流は限流ヒューズが遮断し、ヒューズが溶断するとストライカで負荷開閉器を引き外す。過電流継電器は必要ない。
公式解答 イ
イ 過電流継電器
不要。短絡保護は限流ヒューズが受け持つ。
ロ ストライカによる引外し装置
必要。1相の溶断で3相とも開放する。
第34問・接地工事
キュービクル内の接地線の太さ
計器用変成器の二次側電路にはD種接地工事を施し、接地線は直径1.6 mm以上でよい。3.5 mm²の軟銅線は太さを満たす。高圧機器の外箱のA種接地工事には直径2.6 mm(5.5 mm²)以上が必要になる。
公式解答 ニ
イ 変圧器の金属製外箱に直径2.0 mmの軟銅線
不適切。A種接地工事には直径2.6 mm以上が必要。
ロ LBSの金属製部分に直径2.0 mmの軟銅線
不適切。A種接地工事には直径2.6 mm以上が必要。
ハ 進相コンデンサの金属製外箱に3.5 mm²の軟銅線
不適切。A種接地工事には5.5 mm²以上が必要。
ニ 計器用変成器の二次側電路に3.5 mm²の軟銅線
適切。D種接地工事の太さを満たす。
第35問・接地工事
機械器具の金属製外箱の接地工事
機械器具の外箱の接地は、300 V以下の低圧ならD種、300 Vを超える低圧ならC種、高圧ならA種である。外箱のない乾式変圧器の鉄心(6 kV)にA種接地工事を施す記述が適合する。
公式解答 ニ
イ 200 Vの電動機の台と外箱にB種接地工事
不適合。D種接地工事を施す。
ロ 6 kVの変圧器の台と外箱にC種接地工事
不適合。高圧なのでA種接地工事。
ハ 400 Vの電動機の台と外箱にD種接地工事
不適合。300 Vを超えるのでC種接地工事。
ニ 6 kVの外箱のない乾式変圧器の鉄心にA種接地工事
適合。
第36問・保守・検査
地絡方向継電器(DGR)の試験
DGRの試験は、動作電流値、動作電圧値、位相特性、動作時間について行う。周波数を変える試験は行わない。
公式解答 ハ
第37問・保守・検査
受電設備の竣工時の自主検査
変圧器の温度上昇試験は、製造工場で行う形式試験である。竣工時の自主検査では、絶縁耐力試験、接地抵抗測定、保護継電器の動作試験などを行う。
公式解答 ハ
ハ 変圧器の温度上昇試験
一般に行わない。工場での試験。
第38問・法令
第一種電気工事士でなければ従事できない作業
電気工事士法が対象とする自家用電気工作物は、最大電力500 kW未満の需要設備である。発電所、変電所、最大電力500 kW以上の需要設備の工事は対象外になる。
公式解答 ハ
イ 最大電力800 kWの需要設備の変圧器に電線を接続
500 kW以上の需要設備は電気工事士法の対象外。
ロ 出力500 kWの発電所の配電盤を造営材に取り付ける
発電所は電気工事士法の対象外。
ハ 最大電力400 kWの需要設備の受電用ケーブルを電線管に収める
第一種電気工事士でなければ従事できない作業。
ニ 配電用変電所内の電線相互を接続
変電所は電気工事士法の対象外。
第39問・法令
一般用電気工作物に含まれない小規模発電設備
令和5年の制度改正で、風力発電設備は一般用電気工作物から外れ、出力20 kW未満のものは小規模事業用電気工作物になった。出力10 kW未満の風力発電設備も一般用電気工作物には含まれない。
公式解答 ロ
イ 出力10 kW未満の太陽電池発電設備
一般用電気工作物に含まれる。
ロ 出力10 kW未満の風力発電設備
含まれない。小規模事業用電気工作物になる。
ハ 出力10 kW未満の内燃力発電設備
一般用電気工作物に含まれる。
ニ 毎秒1 m³未満(ダムを伴わない)で出力20 kW未満の水力発電設備
一般用電気工作物に含まれる。
第40問・法令
主任電気工事士
第二種電気工事士が主任電気工事士になるには、免状の交付を受けた後に3年以上の実務経験が必要である。2年とした記述が誤り。
公式解答 ロ
イ 第一種電気工事士は実務経験がなくても主任電気工事士になれる
正しい。
ロ 第二種電気工事士は2年の実務経験で主任電気工事士になれる
誤り。3年以上の実務経験が必要。
ハ 一般用電気工事の作業に従事する者は主任電気工事士の指示に従う
正しい。
ニ 主任電気工事士は作業の管理の職務を誠実に行う
正しい。
第41問・計器用変成器
零相基準入力装置
①はGR付PASに内蔵された零相基準入力装置(ZPD)で、コンデンサで分圧して零相電圧を検出し、地絡方向継電器へ送る。
公式解答 ロ
イ 零相電流を検出する
零相変流器(ZCT)の役割。
ニ 短絡電流を検出する
変流器と過電流継電器の役割。
第42問・高圧ケーブル
高圧引込に使うCVTケーブル
②は6.6 kVの高圧引込ケーブルで、CVTケーブルを使う。導体の外側に内部半導電層、架橋ポリエチレン、外部半導電層、銅シールド、ビニルシースをもつ単心ケーブル3本をより合わせた構造である。
公式解答 イ
イ 半導電層と銅シールドをもつ単心3本より
6.6 kV用CVTケーブルの構造。
ロ 3心を一括したシース付きの高圧ケーブル
3心一括シースのCVケーブルで、CVT(トリプレックス形)ではない。
ハ ビニル絶縁の3心ケーブル
ビニル絶縁の低圧ケーブルで、高圧には使えない。
ニ 導体・架橋ポリエチレン・ビニルシースの単心3本より
600 V用CVTケーブルで、高圧には使えない。
第43問・計器用変成器
電力需給用計器用変成器
③は計器用変圧器と変流器を一つにまとめた電力需給用計器用変成器で、文字記号はVCTである。取引用の電力量計に電圧と電流を送る。
公式解答 ロ
イ 電力需給用計器用変成器 EVT
文字記号が違う。EVTは接地形計器用変圧器を表す。
ロ 電力需給用計器用変成器 VCT
名称と文字記号の正しい組合せ。
ニ 零相計器用変圧器 ZCT
ZCTは零相変流器の記号。
第44問・高圧機器
断路器
④は受電点の断路器(DS)である。がいしで支えた3極の開閉器を、無負荷の状態で開閉する。
公式解答 ロ
イ 箱形の高圧カットアウト(写真イ)
変圧器などの開閉と保護に使う機器で、断路器ではない。
ハ 高圧真空遮断器(写真ハ)
主遮断装置の遮断器で、④ではない。
ニ 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器(写真ニ)
変圧器の一次側などに使う機器で、④ではない。
第45問・計器用変成器
計器用変圧器の一次側ヒューズ
⑤はV結線した計器用変圧器2台の一次側を保護する高圧の限流ヒューズである。1台につき2本ずつ、合計4本を使う。
公式解答 ロ
イ 高圧の限流ヒューズ2本
種類は合うが、計器用変圧器2台の一次側には4本必要。
ロ 高圧の限流ヒューズ4本
計器用変圧器2台の一次側の各端子に1本ずつ。
ハ 低圧用の筒形ヒューズ(ナイフ刃形)2本
低圧用で、本数も足りない。
ニ 低圧用の筒形ヒューズ(ナイフ刃形)4本
本数は合うが、低圧用のヒューズである。
第46問・計器用変成器
電圧試験端子
⑥は計器用変圧器の二次側に入れる試験用端子で、表示がVTTの電圧試験端子を使う。CTTは変流器の二次側に入れる電流試験端子である。
公式解答 ニ
イ 零相変流器(写真イ)
地絡電流を検出する機器で、試験端子ではない。
ロ 変流器(写真ロ)
高圧電路の電流を変成する機器。
ハ 電流試験端子 CTT(写真ハ)
変流器の二次側に入れる端子。
ニ 電圧試験端子 VTT(写真ニ)
計器用変圧器の二次側に入れる端子。
第47問・保守・検査
非常用発電の起動に使う継電器
⑦は商用電源の停電を検出して非常用予備発電装置を起動し、切換開閉器(MC-DT)を切り換えるための不足電圧継電器である。図記号はU<、制御器具番号は27である。
公式解答 ハ
イ 地絡過電圧継電器 U⏚>(64)
零相電圧で地絡を検出する継電器で、停電の検出には使わない。
ロ 記号U⏚<と番号27の組合せ
図記号が不足電圧継電器のものではない。
ハ 不足電圧継電器 U<(27)
停電による電圧低下を検出する継電器。
ニ 過電圧継電器 U>(59)
電圧の上昇を検出する継電器で、停電の検出には使わない。
第48問・高圧機器
500 kV·A変圧器の一次側の開閉装置
高圧カットアウトは300 kV·A以下の変圧器に使う。500 kV·Aの変圧器の一次側には、限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器を使う。図記号は横線と丸の負荷開閉器にヒューズを組み合わせたものである。
公式解答 ハ
イ 断路器の図記号
断路器は負荷電流を開閉できず、変圧器の保護もできない。
ロ 電磁接触器の機能をもつ開閉器の図記号
変圧器一次側の開閉と保護に使う組合せではない。
ハ 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器の図記号
500 kV·Aの変圧器の一次側に使う。
ニ 高圧カットアウトの図記号
300 kV·Aを超える変圧器には使えない。
第49問・高圧機器
直列リアクトルの役割
⑨は進相コンデンサに直列に入れる直列リアクトルで、突入電流の抑制、電圧波形のひずみの改善、第5調波などの高調波の拡大防止に役立つ。残留電荷の放電は放電コイルや放電抵抗の役割である。
公式解答 ニ
ハ 第5調波等の高調波障害の拡大を防止する
正しい。
ニ コンデンサの残留電荷を放電する
誤り。放電コイルや放電抵抗の役割。
第50問・接地工事
変圧器外箱の接地の図記号
⑩は高圧の変圧器の金属製外箱に施す接地で、A種接地工事である。図記号は接地記号にEAを添えたものになる。
公式解答 イ
ロ EB
高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側に施すB種接地工事。
ハ EC
300 Vを超える低圧機器の外箱などに施すC種接地工事。
ニ ED
300 V以下の低圧機器の外箱などに施すD種接地工事。