2025年4月1日〜5月8日(CBT)実施・上期学科50問

第一種電気工事士 令和7年度上期
学科の解答・解説

公式問題を開きながら、全50問の正答、解き方、4肢の判断根拠を無料で確認できます。技能試験ではなく学科試験の解説です。上期の学科はCBT方式のため、試験センターが公表した出題例50問を扱います。

公式問題・解答PDF

問題本文、写真、配線図は転載していません。電気技術者試験センターのPDFを開き、問番号を合わせて解説を読んでください。

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令和7年度上期 学科50問の解説

第1問・電気理論

平行平板間の電界の強さ

平等電界では電界の強さは電圧を極板間距離で割る。距離1×10^-3 mをそのまま代入する。

公式解答 ニ

イ 1×10^2 V/m

距離のミリ換算を反映していない。100 Vを1 mで割った値である。

ロ 1×10^3 V/m

極板間距離を10^-1 mとして扱った値で、指数が二桁小さい。

ハ 1×10^4 V/m

1 mmを10^-2 mとした場合の値である。1 mmは10^-3 m。

ニ 1×10^5 V/m

E=V/d=100÷(1×10^-3)=1×10^5 V/mとなる。

第2問・直流回路

平衡した直流ブリッジの枝電流

上下の枝はともに7 Ω+3 Ω。中央の3 Ωには電位差が生じず、二つの10 Ω枝へ電流が等分される。

公式解答 ハ

イ 0.1 A

10 Vを枝全体より大きな抵抗で割った値であり、回路の合成に合わない。

ロ 0.5 A

並列回路全体の電流を枝電流としてさらに半分にした値である。

ハ 1.0 A

各枝は10 Ωなので10÷10=1.0 A。電流計は上側枝の電流を示す。

ニ 2.0 A

これは並列回路全体の電源電流。電流計を通るのは上側枝の1.0 Aである。

第3問・交流回路

周波数変更後の直列LCインピーダンス

誘導性リアクタンスは周波数に比例し、容量性リアクタンスは周波数に反比例する。直列回路では両者の差を取る。

公式解答 イ

イ 9.28 Ω

XL=0.6×60/50=0.72 Ω、XC=12×50/60=10 Ω。|XL-XC|=9.28 Ω。

ロ 11.7 Ω

周波数変更後のXLとXCの扱いを逆にした値に近い。

ハ 16.9 Ω

直列LCでリアクタンスを加算している。誘導性と容量性は符号が逆なので差を取る。

ニ 19.9 Ω

周波数比と合成方法の双方が合わない。抵抗成分のない回路なので|XL-XC|で求める。

第4問・交流回路

直列RLC回路の力率

XLとXCが等しいため直列共振となり、リアクタンス成分は相殺される。

公式解答 ニ

イ 30%

共振時の回路は抵抗だけとなるため30%にはならない。

ロ 50%

Rとリアクタンスを同じ大きさとして残した場合の誤り。XL-XCは0 Ω。

ハ 70%

RとXが等しい単独RL回路に近い値だが、本問には同じ大きさのXCがある。

ニ 100%

Z=R=10 Ωとなり、cosφ=R/Z=1。力率は100%である。

第5問・三相交流

Y結線負荷とΔ結線負荷の合成線電流

Y負荷の線電流V/(√3R)と、Δ負荷の線電流√3V/Rは同相なので加える。

公式解答 ハ

イ V/R(1/√3+1)

Δ結線の線電流を相電流V/Rのままにしている。線電流は√3倍。

ロ V/R(1/2+√3)

Y結線の相電圧をV/2としており誤り。相電圧はV/√3。

ハ V/R(1/√3+√3)

Y分V/(√3R)とΔ分√3V/Rの和である。

ニ V/R(2+1/√3)

Δ結線の線電流係数を2としているが、正しくは√3。

第6問・高圧配電

三相4線式配電線の送電端電圧

リアクタンスを無視した三相線路の線間電圧降下は√3Ir cosφで近似する。

公式解答 ロ

イ 402 V

単相相当の電圧降下だけを小さく見積もっている。

ロ 405 V

ΔV=√3×100×0.04×0.75≒5.2 V。Vs≒400+5.2=405 V。

ハ 408 V

力率を考慮せず√3Irだけを加えた値に近い。

ニ 410 V

往復線分を二重に加えた値に近く、三相線間電圧の近似式に合わない。

第7問・配電理論

単相3線式の中性線断線時電圧

中性線断線後、Aの50 ΩとCの25 Ωが210 Vに直列接続される。A側の分圧を求める。

公式解答 ハ

イ 10 V

正常時との差だけを答えている。求めるのは断線後にAへ加わる電圧。

ロ 60 V

25 Ω側の分圧70 Vにも一致せず、抵抗比の扱いが逆。

ハ 140 V

VA=210×50/(50+25)=140 V。抵抗の大きいA側が過電圧になる。

ニ 180 V

直列分圧の抵抗比50:25からは得られない。

第8問・変圧器

一次タップ変更による二次電圧の変化

供給電圧が一定なら、一次巻数に対応するタップ電圧を下げると二次電圧は逆比例して上がる。

公式解答 イ

イ 10 V上昇する

200×6600/6300≒209.5 Vとなり、約10 V上昇する。

ロ 10 V降下する

変化方向が逆。一次タップ電圧を下げると二次側は上がる。

ハ 20 V上昇する

比率差は約4.8%なので、200 Vの変化量は約9.5 V。

ニ 20 V降下する

変化方向と大きさの両方が誤り。

第9問・架空電線路

支線の安全率と水平張力

支線の使用可能張力は許容張力を安全率で割る。水平張力は支線張力の水平成分。

公式解答 ロ

イ 3.1 kN

水平成分をさらに半分にしている。30°は鉛直線と支線の角度。

ロ 6.2 kN

支線張力は24.8÷2=12.4 kN。T=12.4 sin30°=6.2 kN。

ハ 10.7 kN

12.4 cos30°の値。図の30°は鉛直との角度なので水平成分はsinを使う。

ニ 24.8 kN

安全率を適用せず、支線の許容張力をそのまま水平張力にしている。

第10問・電動機

かご形誘導電動機に使えない始動法

かご形回転子には外部抵抗を接続するスリップリングがない。二次抵抗始動は巻線形用。

公式解答 ニ

イ 全電圧始動(直入れ)

小容量のかご形誘導電動機で用いる基本的な始動法。

ロ スターデルタ始動

始動時に相電圧を下げる、かご形誘導電動機の代表的な始動法。

ハ リアクトル始動

一次側電圧をリアクトルで下げる始動法で、かご形に用いられる。

ニ 二次抵抗始動

二次回路へ抵抗を挿入できる巻線形誘導電動機の始動法である。

第11問・電気材料

絶縁材料の耐熱クラス順

代表的な最高連続使用温度はYが最も低く、E、Hの順に高い。

公式解答 ロ

イ H、E、Y

高温側から低温側へ逆順に並んでいる。

ロ Y、E、H

Y種90℃、E種120℃、H種180℃の順に高くなる。

ハ E、Y、H

Y種とE種の順が逆。

ニ E、H、Y

最も低いY種を末尾に置いている。

第12問・電熱

熱効率を含む電熱器の発熱量

水が得た熱量を計算し、熱効率50%で割って電熱器の発生熱量へ戻す。

公式解答 ニ

イ 40 kJ

水の比熱を約2 kJ/(kg・K)としており小さすぎる。

ロ 56 kJ

水が得た熱量83.6 kJにも、効率補正後にも一致しない。

ハ 84 kJ

2×4.18×10≒84 kJは水が受け取った熱量。発生熱量は効率で割る。

ニ 168 kJ

Q=2×4.18×10÷0.50≒167.2 kJで、最も近い168 kJ。

第13問・パワーエレクトロニクス

サイリスタ半波制御回路の出力波形

逆阻止形サイリスタは順方向にゲート信号を受けた後だけ導通し、負半周期は導通しない。

公式解答 ニ

イ 正半波を始点から出力する波形

点弧角をほぼ0にすれば得られる半波整流波形。

ロ 正半波を途中から出力する波形

点弧を遅らせれば得られる位相制御波形。

ハ 正半波の一部だけを出力する波形

ゲート制御条件により正半周期側で実現できる。

ニ 負半周期にも出力が現れる波形

逆阻止形素子は負方向電圧で導通できないため、この波形は得られない。

第14問・配線材料

写真で識別するバスダクト

金属ケース内に母線導体を収め、幹線として大電流を送る組立品の外形を見分ける。

公式解答 ロ

イ 金属ダクト

金属ダクトは内部へ絶縁電線を収める配線用樋で、写真の一体母線構造とは異なる。

ロ バスダクト

写真は金属製ダクト内に導体を組み込んだバスダクト。大容量幹線に使う。

ハ トロリーバスダクト

移動機器へ集電子で給電する開口部付きの型ではない。

ニ 銅帯

銅帯は導体材料そのもの。写真は外箱と接続部を持つ配線システム。

第15問・変圧器

モールド変圧器の低圧側端子

写真の矢印が示す位置と、一次・二次の端子配置および導体の太さを対応させる。

公式解答 ニ

イ タップ切替端子

タップ端子は一次巻線の巻数比調整用で、矢印位置の主端子とは異なる。

ロ 耐震固定端部

固定部は変圧器本体を架台へ保持する機械部品。

ハ 一次(高電圧側)端子

一次側は高電圧・小電流側で、写真の矢印とは反対側。

ニ 二次(低電圧側)端子

矢印は低電圧・大電流側の二次端子を示している。

第16問・発電設備

コージェネレーションシステム

発電時に生じる排熱も回収し、電気と熱を同時に利用する仕組みを選ぶ。

公式解答 ロ

イ 受電電力と常時連系した発電システム

系統連系の有無だけではコージェネレーションの定義にならない。

ロ 電気と熱を併せ供給する発電システム

発電電力と排熱を給湯・蒸気などへ利用する総合エネルギー供給方式。

ハ 深夜電力を利用した発電システム

深夜電力利用は蓄熱や蓄電の説明であり、自家発電と排熱利用ではない。

ニ 電気集じん装置を利用した発電システム

電気集じん装置は排ガス中の粒子を除去する設備。

第17問・発電設備

再生可能エネルギー発電の方式

各発電方式の一次エネルギーと原動機を対応させる。地熱発電の主力は蒸気タービン。

公式解答 ロ

イ 太陽光発電の系統連系には保護装置が必要

単独運転や系統事故時の切離しに系統連系保護装置が必要で、正しい。

ロ 地熱発電はガスタービンを主力とする

誤り。地熱蒸気や二次媒体で蒸気タービンを回す方式が中心。

ハ 水力発電はピーク供給力の役割がある

揚水式などは出力調整が速く、ピーク需要対応に使われるため正しい。

ニ バイオマス発電は生物由来燃料を利用する

植物・動物由来の有機物を燃料とする説明で正しい。

第18問・送電設備

電力ケーブルのシース損

交流磁界によって金属シースへ誘導電圧が生じ、循環電流や渦電流が流れて発熱する。

公式解答 ニ

イ 導体抵抗による損失

これは主導体のジュール損であり、シース損とは区別する。

ロ 導体と金属シースの静電容量による損失

誘電体に生じる損失の説明に近く、金属シースの誘導損ではない。

ハ 絶縁物の劣化による損失

絶縁劣化は診断対象であり、通常のシース損の定義ではない。

ニ 金属シースに発生する起電力による損失

導体電流の磁束でシースに起電力が誘導され、電流と損失が生じる。

第19問・変電設備

送電用変圧器の中性点接地方式

接地方式ごとの地絡電流と異常電圧、通信線への誘導障害の大小を整理する。

公式解答 ハ

イ 非接地方式は異常電圧が発生しやすい

地絡電流は小さいが間欠弧光地絡などで異常電圧が生じやすく、正しい。

ロ 直接接地方式は地絡電流が大きい

中性点を低インピーダンスで接地するため地絡電流が大きく、正しい。

ハ 抵抗接地は直接接地より電磁誘導障害が大きい

誤り。抵抗で地絡電流を制限するため、一般に直接接地より誘導障害を小さくできる。

ニ 消弧リアクトルは対地静電容量と共振させる

地絡時の容量性電流をリアクトル電流で補償する説明で正しい。

第20問・高圧機器

受電用遮断器の遮断容量

遮断器は設置点で生じ得る最大短絡電流を安全に遮断できなければならない。

公式解答 イ

イ 受電点の三相短絡電流

対称三相短絡電流を基準に必要遮断容量を決める。

ロ 受電用変圧器の容量

負荷設備規模の指標ではあるが、遮断容量を直接決める値ではない。

ハ 最大負荷電流

定格電流の選定には関係するが、短絡遮断能力は短絡電流で決める。

ニ 契約電力

料金契約上の値であり、事故点の短絡電流を表さない。

第21問・受電設備

高圧受電室の施設条件

屋内であっても小動物や鳥類の侵入は短絡・地絡事故につながるため、防止構造が必要。

公式解答 ニ

イ 湿気や浸水のおそれがない場所を選ぶ

絶縁低下と感電を防ぐ適切な措置。

ロ 洪水・高潮で使用不能になりにくい措置を講じる

浸水リスクへ備える適切な施設条件。

ハ 取扱者以外の立入りを防止する

高圧充電部への接近を防ぐ基本的な安全措置。

ニ 屋内なので鳥獣侵入防止構造にしない

不適切。屋内でも開口部から小動物が侵入し得るため防止措置が必要。

第22問・高圧機器

電力需給用計器用変成器の識別

電圧・電流を電力量計へ取り出すVCTの一体構造と複数の高圧端子を写真で見分ける。

公式解答 イ

イ 電力需給用計器用変成器

写真は計器用変圧器と変流器を一体化したVCT。取引用計量に使う。

ロ 高圧交流負荷開閉器

LBSは開閉機構とヒューズを持ち、写真の計器用変成器とは外形が異なる。

ハ 三相変圧器

電力変換用変圧器ではなく、計測用に電圧・電流を小さくする機器。

ニ 直列リアクトル

直列リアクトルは進相コンデンサ回路に直列接続する巻線機器。

第23問・架空電線路

高圧耐張がいしの識別

電線の引留め点で張力を受ける金具形状と、写真の上下取付部を確認する。

公式解答 ハ

イ 高圧ピンがいし

ピンがいしは支持ピン上へ立てて電線を支持する形状。

ロ 長幹がいし

長幹がいしは細長い一体形で、写真の引留め用形状とは異なる。

ハ 高圧耐張がいし

写真は電線の張力を受ける高圧耐張がいし。引留め箇所に用いる。

ニ 高圧中実がいし

中実がいしは支持用途の形状で、写真の耐張金具構造ではない。

第24問・接地工事

接地極に使えない材料

接地極には耐食性と必要寸法を満たす銅板・銅覆鋼棒・亜鉛めっき鋼管などを用いる。アルミニウムは土壌中で腐食しやすい。

公式解答 イ

イ 900 mm角・厚さ2.6 mmのアルミ板

アルミ板は土壌中の腐食などから接地極材料として不適切。

ロ 900 mm角・厚さ1.6 mmの銅板

必要寸法を満たす銅板で、接地極として使用できる。

ハ 直径14 mm・長さ1.5 mの銅覆鋼棒

耐食性と機械的強度を備えた代表的な打込み接地極。

ニ 内径36 mm・長さ1.5 mの亜鉛めっき鋼管

規定寸法を満たす厚鋼電線管は接地極として使用できる。

第25問・配線器具

30 A接地極付コンセントの施工条件

写真の器具は定格30 Aの接地極付コンセント。器具定格より小さい20 A回路へ適合器具として設置する選択は不適切。

公式解答 イ

イ 20 A配線用遮断器で保護された電路へ取り付ける

不適切。写真は30 A器具で、分岐回路・配線・接続器の定格を整合させる。

ロ 単相200 V機器用として取り付ける

器具の極配置と定格に合う単相200 V負荷へ使用できる。

ハ 三相400 V機器用には使用できない

写真は三相400 V用の極数・定格ではなく、記述は適切。

ニ 接地極へD種接地工事を施す

低圧機器の接地極へD種接地工事を施す施工は適切。

第26問・工具

金属管切断に使わない工具

金属管の切断にはパイプカッタ、弓のこ、バンドソーなどを使う。ねじ切り・穴あけ専用工具を除外する。

公式解答 ニ

イ 図イの切断工具

金属管の切断に使用できる工具。刃を管周へ送りながら切る。

ロ 図ロの切断工具

金属管を切断できるのこ工具で、用途に合う。

ハ 図ハの切断工具

金属管の切断作業に使える機械工具。

ニ 図ニの工具

写真の工具は金属管の切断を主用途としないため選ぶ。

第27問・施工方法

バスダクトの水平支持間隔

バスダクトは接続の電気的連続性、終端閉そく、接地に加え、規定以内の支持間隔で堅ろうに固定する。

公式解答 ロ

イ ダクト相互と導体相互を堅ろうに接続する

機械的・電気的に完全な接続が必要で、正しい。

ロ 水平支持間隔を5 mとする

誤り。水平支持間隔は原則3 m以下で、5 mは長すぎる。

ハ 換気型を除き終端部を閉そくする

異物侵入を防ぐ適切な施工。

ニ 300 V以下のダクトにD種接地工事を施す

低圧金属外箱へのD種接地として適切。

第28問・施工方法

絶縁電線相互の接続条件

接続部は電気抵抗を増加させず、引張強さを大きく低下させず、十分に絶縁する。

公式解答 ニ

イ 接続管を使用する

確実な圧着・接続に接続管を用いる方法は適切。

ロ 同等以上の絶縁効力で被覆する

接続部の絶縁を回復する必要があり、正しい。

ハ 引張強さが10%減少する

原則20%を超えて減少させないため、10%減少は許容範囲。

ニ 電気抵抗が20%増加する

不適切。接続部で電気抵抗を増加させてはならない。

第29問・施工方法

金属線ぴ工事の使用電線

金属線ぴ内には絶縁電線を収められる。ケーブルだけに限定されない。

公式解答 イ

イ 電線にはケーブルを使用しなければならない

誤り。金属線ぴ工事では絶縁電線を使用でき、ケーブル必須ではない。

ロ 適用品のボックスを使用する

電気用品安全法の適用品を用いる施工は適切。

ハ 線ぴ長12 mではD種接地工事を施す

接地省略条件を超えるためD種接地が必要。

ニ 線ぴ相互を堅ろうかつ電気的に接続する

金属外箱の電気的連続性を確保する正しい施工。

第30問・高圧受電設備

断路器DSの取扱い

DSは無負荷電路を目視開放する機器で、負荷電流や事故電流の遮断には用いない。

公式解答 イ

イ DSは区分開閉器として施設される

誤り。区分開閉器はPASなど負荷開閉能力を持つ機器を用い、DSは断路用。

ロ 負荷電流時に誤開路しないようにする

インタロック等で負荷電流開閉を防ぐ必要があり、正しい。

ハ 刃受を電源側、断路刃を負荷側にする

開放時の安全性を確保する標準的な施設方法。

ニ DSは断路器である

名称と機能の正しい記述。

第31問・高圧配線

避雷器の設置方法

避雷器は雷サージを大地へ逃がす。接地線は短く、必要時に切離せるが、電源側へ直列ヒューズを置く考えではない。

公式解答 ニ

イ A種接地とし接地線を太く短くする

サージインピーダンスを下げる適切な施工。

ロ 断路器で電路から切り離せるようにする

点検・交換のため切離し装置を設ける記述は適切。

ハ 設置義務がなくても雷害地域の引込口付近へ置く

雷害防止上有効な任意設置で、適切。

ニ 避雷器の電源側に限流ヒューズを施設する

不適切。雷サージ放流経路をヒューズで直列保護する構成ではない。

第32問・高圧受電設備

受電設備機器の接地種別

高圧の計器用変成器二次側はD種接地。高低圧混触防止用の変圧器低圧側はB種接地。

公式解答 イ

イ 計器用変成器二次側はB種接地

不適切。高圧用CT・VTの二次側電路はD種接地工事。

ロ 変圧器低圧側接地は混触時の対地電圧を抑える

B種接地工事の目的を正しく述べている。

ハ 高圧CT二次側はD種接地

二次側の異常電位上昇を防ぐ適切な接地。

ニ 高圧変圧器外箱は感電保護目的で10 Ω以下

A種接地工事の目的と接地抵抗値として適切。

第33問・低圧配線

2種金属製線ぴ工事

金属線ぴへ収める電線は屋内用の絶縁電線などとし、屋外用ビニル絶縁電線を安易に使わない。

公式解答 ロ

イ 終端部を閉そくして壁面へ固定する

異物侵入防止と堅ろうな固定を満たす適切な施工。

ロ 屋外用ビニル絶縁電線を使用する

不適切。線ぴ内に使用する電線の種類として適合しない。

ハ ボックスで分岐し器具の送り端子を使う

接続箇所を点検可能に保つ施工として適切。

ニ じんあいが侵入しにくく取り付ける

線ぴ内への異物侵入を抑える適切な措置。

第34問・低圧配線

単相3線式分電盤の保護

遮断器は設置点を通過する短絡電流を遮断できる能力が必要。単相3線式主幹には中性線欠相保護も確認する。

公式解答 ハ

イ 遮断器を容易に操作できる場所へ設置する

保守・非常操作を可能にする適切な配置。

ロ 鉄製分電盤にD種接地工事を施す

低圧金属製外箱への感電保護として適切。

ハ 通過短絡電流を遮断できない遮断器を設置する

不適切。予想短絡電流以上の遮断容量が必要。

ニ 主幹に中性線欠相保護機能を設ける

単相3線式の中性線欠相による異常電圧を防ぐ適切な保護。

第35問・接地工事

B種接地抵抗値の遮断時間補正

高低圧混触時に1秒超2秒以下で自動遮断する場合、分子は300 Vへ緩和される。

公式解答 イ

イ 300 V

1秒超2秒以下で遮断する装置がある場合、接地抵抗上限は300/I Ω。

ロ 400 V

遮断時間区分に対応する規定値ではない。

ハ 500 V

B種接地抵抗の計算式に使う補正値ではない。

ニ 600 V

低圧交流の区分値と混同している。

第36問・保守・検査

6.6 kVケーブルの直流絶縁耐力試験電圧

最大使用電圧を公称電圧×1.15/1.1で求め、交流試験電圧1.5倍を直流試験ではさらに2倍する。

公式解答 ロ

イ 6600×1.5×2

最大使用電圧への換算係数1.15/1.1が抜けている。

ロ 6600×(1.15/1.1)×1.5×2

最大使用電圧、交流試験倍率、直流換算倍率をすべて含む。

ハ 6600×2×2

交流試験倍率を1.5でなく2としている。

ニ 6600×(1.15/1.1)×2×2

最大使用電圧換算はあるが、交流試験倍率が誤り。

第37問・保守・検査

変圧器絶縁油の劣化診断

絶縁油は油中ガス、絶縁破壊電圧、酸価などで劣化を診断する。真空度は真空機器の状態量。

公式解答 ロ

イ 油中ガス分析

放電・過熱で生じるガスから内部異常を診断する。

ロ 真空度測定

絶縁油そのものの劣化診断項目ではない。

ハ 絶縁耐力試験

油の絶縁破壊電圧を測り劣化・汚損を確認する。

ニ 酸価度試験

酸化劣化で増える酸性成分を測る代表的な油試験。

第38問・法令

軽微な工事と軽微な作業

軽微な工事は電気工事の範囲から除外され、軽微な作業は資格がなくても従事できる範囲として整理する。

公式解答 イ

イ 軽微な工事は認定電気工事従事者だけが行える

誤り。政令で定める軽微な工事は電気工事士資格を要する電気工事から除外される。

ロ 軽微な作業は電気工事士でなくても行える

省令で定める軽微な作業の扱いとして正しい。

ハ 自家用工作物の軽微な工事は第一種でなくても行える

軽微な工事は資格対象の電気工事から除外されるため正しい。

ニ 600 V超の自家用工作物でも軽微な作業は無資格で行える

軽微な作業として定められた範囲なら資格を要しない。

第39問・法令

特定電気用品でない電気用品

PSE対象でも特定電気用品と特定以外の電気用品に分かれる。配線器具やケーブルの品目区分を確認する。

公式解答 イ

イ 合成樹脂製ケーブル配線用スイッチボックス

適用対象ではあるが、特定電気用品ではない区分。

ロ 125 V・15 Aのタイムスイッチ

定格範囲内の配線器具として特定電気用品に該当する。

ハ 125 V・15 Aの差込み接続器

差込みプラグ・コンセント類は特定電気用品。

ニ 8 mm²・3心の600 V VVFケーブル

所定の電線・ケーブルは特定電気用品に含まれる。

第40問・法令

交流高圧の電圧範囲

交流では600 Vを超え7,000 V以下が高圧。直流の下限750 Vと混同しない。

公式解答 イ

イ 600 Vを超え7,000 V以下

交流高圧の法令上の範囲。

ロ 750 Vを超え7,000 V以下

750 Vは直流側の低圧上限。設問は交流。

ハ 600 Vを超え10,000 V以下

高圧上限は7,000 Vで、10,000 Vではない。

ニ 750 Vを超え10,000 V以下

下限・上限とも交流高圧の定義と異なる。

第41問・高圧受電設備

引込口に設置する柱上機器

単線結線図①は架空引込口で、VT・LAと表示された屋外用機器写真を選ぶ。

公式解答 ハ

イ 図イの三相変圧器

受電後に電圧を変換する機器で、引込口①の用途ではない。

ロ 図ロのVCT

取引用計量機器は図の別位置②に対応する。

ハ 図ハのVT・LA内蔵機器

写真は引込口で電圧検出と雷保護に用いる機器で、①に対応する。

ニ 図ニの柱上変圧器

配電用変圧器であり、6.6 kV受電設備の①へ置く機器ではない。

第42問・接地工事

VCT外箱の接地線と接地抵抗

②の電力需給用計器用変成器は高圧機器の金属外箱。A種接地工事として14 mm²以上、10 Ω以下を選ぶ。

公式解答 ハ

イ 3.5 mm²・100 Ω

D種接地相当で、高圧機器外箱のA種接地条件を満たさない。

ロ 8 mm²・50 Ω

接地線太さと抵抗値の双方がA種接地の条件に不足。

ハ 14 mm²・10 Ω

A種接地工事の接地線最小太さと接地抵抗値の組合せ。

ニ 22 mm²・50 Ω

線は太いが接地抵抗50 ΩではA種接地の10 Ω以下を満たさない。

第43問・計器用変成器

電力需給用計器用変成器の略号

単線結線図③は電力量計へ電圧と電流を取り出す電力需給用計器用変成器。標準略号VCTを選ぶ。

公式解答 ロ

イ VTT

電圧試験端子を表す略号で、電圧・電流を一体で変成する機器ではない。

ロ VCT

設問図③の機器は電力需給用計器用変成器で、VCTと表す。

ハ MCB

配線用遮断器の略号で、高圧の計量機器ではない。

ニ VCB

真空遮断器の略号で、計器用変成器ではない。

第44問・高圧機器

変圧器一次側の限流ヒューズ

④は三相変圧器一次側の各相へ設ける高圧限流ヒューズ。外形と三相分の本数を組み合わせる。

公式解答 ニ

イ 低圧用筒形ヒューズ2本

高圧三相回路の保護に低圧用2本は使えない。

ロ 低圧用筒形ヒューズ4本

器種も本数も三相高圧回路に対応しない。

ハ 高圧限流ヒューズ2本

器種は合うが三相3線の各相保護には3本が基本で、図示選択と合わない。

ニ 高圧限流ヒューズ4本の図示

公式図の対象回路と予備を含む所要本数・外形に対応する選択肢。

第45問・高圧機器

断路器の役割

⑤はDS。負荷電流のない状態で点検区間を目視開放するための機器。

公式解答 イ

イ 無負荷電路を点検時に開放する

断路器の役割。遮断器で電流を切った後に安全な断路間隔を作る。

ロ 地絡事故時に遮断する

地絡継電器と遮断器・PASなどの役割。DSに自動遮断能力はない。

ハ 雷サージ侵入時に開放する

雷サージは避雷器が大地へ放流する。

ニ 短絡事故時に遮断する

短絡電流の遮断はVCBなど遮断器が担う。

第46問・計器用変成器

変流器二台の複線接続

⑥はR相・T相のCT二台。一次極性K-L、二次極性k-lをそろえ、二次回路の一点を接地する図を選ぶ。

公式解答 ハ

イ 図イの接続

二次接続の極性または接地点が測定回路の基準と合わない。

ロ 図ロの接続

二台のCT二次回路の接地点配置が不適切。

ハ 図ハの接続

R・T相CTのk-l極性をそろえ、共通二次回路の一点を接地している。

ニ 図ニの接続

極性の取り方が異なり、正しい三相電流測定接続にならない。

第47問・計測

電流計切換スイッチASの役割

⑦のASは三相各相のCT二次電流を一台の電流計へ順次切り換える。

公式解答 イ

イ 一台の電流計で各相電流を測るため切り換える

ASの機能を正しく述べている。

ロ 電流計用に電流値を変流する

変流はCTの役割。ASは回路を選択する。

ハ 大電流から電流計を保護する

CTが一次大電流を小電流へ変換する。

ニ 負荷電流と地絡電流を切り換える

ASは通常R・S・T各相の負荷電流を選択する。

第48問・高圧ケーブル

高圧絶縁電線KIPの構造

KIPは銅導体の周囲にセパレータとEPゴム絶縁を持つ高圧機器内配線用絶縁電線。シールドや外部シースを持つケーブルとは区別する。

公式解答 ロ

イ 銅導体+塩化ビニル樹脂混合物

低圧IV相当の単純構造で、KIPのEPゴム絶縁ではない。

ロ 銅導体+セパレータ+EPゴム

高圧絶縁電線KIPの基本断面構造。

ハ 銅導体+架橋ポリエチレン+ビニルシース

低圧CVケーブルに近い構造。

ニ 半導電層・銅遮へい付き多層構造

高圧CVケーブルの構造で、機器内用KIPではない。

第49問・高圧機器

進相コンデンサ用直列リアクトル

高調波抑制と突入電流抑制のため、一般にコンデンサリアクタンスの6%のリアクトルを直列に入れる。

公式解答 ロ

イ 3%

標準的な直列リアクトルのリアクタンス率より小さい。

ロ 6%

第5調波などへの共振を避ける一般的な標準値。

ハ 18%

標準的な進相コンデンサ設備の値ではない。

ニ 30%

大きすぎ、通常の直列リアクトル容量に対応しない。

第50問・非常用電源

常用電源と非常用発電機のインタロック

発電機側遮断器⑩と、常用電源から同じ母線へ給電する遮断器を同時投入できないようにする。

公式解答 ハ

イ 機器a

防災用負荷側の分岐機器で、常用電源との並列防止対象ではない。

ロ 機器b

変圧器分岐側で、⑩と同一母線への二電源投入を直接防ぐ組合せではない。

ハ 機器c

常用電源から非常用母線へ給電する機器で、⑩と相互インタロックする。

ニ 機器d

受電側上流の機器で、図の切換対象となる常用側遮断器ではない。

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