2025年10月5日実施・下期学科50問

第一種電気工事士 令和7年度下期
学科の解答・解説

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令和7年度下期 学科50問の解説

第1問・電気理論

平行平板間の電界の強さ

平等電界の強さは、極板間の電圧を距離で割って求める。1×10⁻³ mをそのまま代入する。

公式解答 ニ

イ 1×10² V/m

100 Vを1 mで割った値で、距離1×10⁻³ mが反映されていない。

ロ 1×10³ V/m

距離を1×10⁻¹ mとした値で、指数が二つ小さい。

ハ 1×10⁴ V/m

距離を1×10⁻² mとした値で、指数が一つ小さい。

ニ 1×10⁵ V/m

E=100÷(1×10⁻³)=1×10⁵ V/m。

第2問・直流回路

スイッチを閉じた後の抵抗の電圧

まずスイッチを開いた状態から抵抗Rの値を求め、閉じた後は6 Ωとの並列合成抵抗で電流を計算し直す。

公式解答 ニ

イ 3 V

抵抗Rの値3 Ωを電圧と取り違えた値。

ロ 12 V

スイッチを開いたときの電流12 Aを電圧と取り違えた値。

ハ 24 V

スイッチを開いたときの2 Ωの電圧降下で、閉じた後のRの電圧ではない。

ニ 30 V

並列合成2 Ωに15 Aが流れて30 V。

第3問・交流回路

RL直列回路の電流

誘導性リアクタンスはωLで求め、抵抗とは直角に合成する。X=500×0.008=4 Ωで、3-4-5の直角三角形になる。

公式解答 ハ

イ 9 A

8 mHを8 Ωとして抵抗に足した値(100÷11)。

ロ 14 A

抵抗とリアクタンスを算術的に足した値(100÷7)。

ハ 20 A

Z=5 Ωから100÷5=20 A。

ニ 33 A

抵抗3 Ωだけで計算した値で、リアクタンスを落としている。

第4問・交流回路

半波整流回路の抵抗の消費電力

ダイオード1個の半波整流では、電流が流れるのは正の半周期だけである。抵抗の消費電力は、交流をそのまま加えた場合の半分になる。

公式解答 ハ

イ 100 W

電流10 Aに抵抗10 Ωを掛けたIRの値で、これは電圧に当たる。

ロ 200 W

半波整流の平均値約45 Vで計算した値。電力は実効値で求める。

ハ 500 W

正の半周期だけ電流が流れるため、1,000 Wの半分。

ニ 1,000 W

ダイオードがない場合の電力で、負の半周期の遮断を考えていない。

第5問・三相交流

抵抗とリアクタンスを含む三相回路の消費電力

電力を消費するのは抵抗だけで、誘導性リアクタンスは有効電力を消費しない。Δ結線の抵抗3本には線間電圧Vがそのまま加わる。

公式解答 イ

イ 3V²/5

線間電圧Vが加わる5 Ωの抵抗3本分。

ロ V²/3

リアクタンス3 Ωを抵抗とみなした1相分の値。リアクタンスは電力を消費しない。

ハ V²/5

抵抗1本分の電力で、3相分を合計していない。

ニ V²

抵抗の電力3V²/5にリアクタンスの無効電力V²/3を足しても14V²/15で、V²にもならない。無効電力は消費電力に含めない。

第6問・配電理論

単相3線式で片側の負荷を切った後の電圧

両方の負荷が入っているときは平衡し、中性線に電流が流れない。片側を切ると中性線にも電流が流れ、その電圧降下の分だけ負荷電圧が下がる。

公式解答 イ

イ 2 V下がる

中性線の0.2 Ωにも電流が流れ、102 Vから約100 Vに下がる。

ロ 変化しない

片側だけになると中性線に電流が流れることを見落としている。

ハ 1 V上がる

中性線が健全なので電圧は上がらない。中性線の電圧降下が加わる分だけ下がる。

ニ 3 V上がる

中性線が断線した場合のような上昇を想定した値で、この回路には当てはまらない。

第7問・配電理論

単相3線式の線路損失(平衡負荷)

負荷電流はP/(V cosθ)で求める。負荷AとBが等しいので中性線には電流が流れず、損失は外側2線の分だけになる。

公式解答 ハ

イ 40 W

外側1線分の損失(10²×0.4)で、もう1線を数えていない。

ロ 60 W

電流10 Aが流れる線1本の損失40 Wの整数倍にならず、平衡負荷の条件からは出ない値。

ハ 80 W

外側2線×10²×0.4=80 W。中性線の電流は0 A。

ニ 120 W

中性線にも10 Aが流れるとみなして3線分を足した値。

第8問・変圧器

単相3線式負荷と変圧器の一次電流

損失と励磁電流を無視すれば、変圧器の一次側と二次側の電力は等しい。二次側の二つの負荷の電力を合計し、6,000 Vで割る。

公式解答 ロ

イ 1 A

一方の負荷(5,000〜7,000 W)だけで計算した場合の値で、両方の負荷を合計していない。

ロ 2 A

二次側の合計12,000 Wを一次電圧6,000 Vで割って2 A。

ハ 3 A

18,000 W分の電流で、二つの負荷の合計12,000 Wと合わない。

ニ 4 A

電流の和120 Aに200 Vを掛けた24,000 Wで計算した値。各負荷にかかる電圧は100 V。

第9問・低圧配線

分岐回路の電線の長さと太さ

幹線から分岐した電線の長さが3 mを超え8 m以下なら、許容電流は幹線の過電流遮断器の定格電流の35 %以上が必要になる。100 A×0.35=35 Aに対し、5.5 mm²の34 Aでは足りない。

公式解答 ロ

3 m以下なら太さの制限はなく、8 mを超えるときは55 %(55 A)以上が必要である。

イ a:2 m、b:直径2.0 mm(24 A)

適切。3 m以下なので許容電流の制限を受けない。

ロ a:5 m、b:5.5 mm²(34 A)

不適切。3 mを超え8 m以下では35 A以上が必要で、34 Aでは足りない。

ハ a:7 m、b:8 mm²(42 A)

適切。8 m以下で35 A以上を満たす。

ニ a:10 m、b:14 mm²(61 A)

適切。8 mを超えるので55 A以上が必要で、61 Aは満たす。

第10問・電動機

誘導電動機の回転速度

同期速度は120f/pで求め、滑りの分だけ回転速度が下がる。4極・60 Hzの同期速度は1,800 min⁻¹である。

公式解答 ロ

イ 1,620 min⁻¹

滑りを10 %として計算した値。

ロ 1,710 min⁻¹

1,800×(1−0.05)=1,710 min⁻¹。

ハ 1,800 min⁻¹

同期速度で、滑りを考えていない。

ニ 1,890 min⁻¹

滑りの分を足した値。誘導電動機は同期速度より遅く回る。

第11問・変圧器

変圧器の鉄損

鉄損は鉄心の磁束で生じる損失で、ヒステリシス損と渦電流損からなる。磁束は一次電圧に比例するため、一次電圧が高くなると鉄損は増える。

公式解答 ロ

イ 周波数が変化しても鉄損は一定

誤り。ヒステリシス損は周波数によって変わる。

ロ 一次電圧が高くなると鉄損は増加

正しい。電圧が高いほど磁束密度が大きくなり、鉄損が増える。

ハ 鉄損は渦電流損より小さい

誤り。鉄損は渦電流損とヒステリシス損の和で、渦電流損より大きい。

ニ 鉄損はヒステリシス損より小さい

誤り。鉄損はヒステリシス損を含むので、それより大きい。

第12問・照明

LEDランプの性質

LEDは半導体のpn接合に順方向電圧を加えて光らせる。チップ1個の順方向電圧は数V程度で、100 V以上というのは誤りである。

公式解答 ロ

イ pn接合に電圧を加えて発光させる光源

正しい。LEDの発光原理の説明。

ロ チップの順方向電圧は直流100 V以上

誤り。チップ1個の順方向電圧は数V程度である。

ハ 発光原理はエレクトロルミネセンス

正しい。電界による発光現象を利用している。

ニ 青色LEDと黄色の蛍光体で白色にする方法がある

正しい。白色LEDの代表的な方式。

第13問・保守・検査

浮動充電方式の直流電源装置

浮動充電方式では、整流器の出力に蓄電池と負荷を並列につなぐ。整流器が負荷へ電力を送りながら、蓄電池を少しずつ充電し続ける。

公式解答 ニ

イ 整流器・蓄電池・負荷を直列に並べた構成

蓄電池を経由して負荷へ電力を送る直列構成で、浮動充電ではない。

ロ 交流側に負荷を置いた構成

負荷が整流器の前にあり、直流電源装置として負荷へ給電していない。

ハ 交流側に蓄電池を置いた構成

蓄電池を交流側につなぐことはできない。

ニ 整流器の出力に蓄電池と負荷を並列に接続

浮動充電方式の構成。

第14問・配線器具

S形表示のダウンライトの用途

日本照明工業会のSB・SGI・SG形の表示は、断熱材施工天井に埋め込んで使えるダウンライトに付く。

公式解答 イ

イ 断熱材施工天井に埋め込める

SB・SGI・SG形は断熱施工天井用の区分。

ロ 非常用照明として使える

非常用照明には、建築基準法に適合した非常用照明器具であることの表示が必要。

ハ 屋外で使える

屋外での使用は、防雨形・防湿形などの表示で判断する。

ニ ライティングダクトに設置できる

ライティングダクトにはプラグで接続する専用の器具を使う。

第15問・電気応用

二酸化炭素を冷媒に使う屋外機器

写真は貯湯タンクとヒートポンプユニットの組合せで、冷媒に二酸化炭素を使う自然冷媒ヒートポンプ給湯器である。

公式解答 イ

イ 自然冷媒ヒートポンプ給湯器

CO2冷媒のヒートポンプで湯を沸かし、タンクにためる。

ロ パワーコンディショナ

太陽電池の直流を交流に変換する装置で、冷媒を使わない。

ハ 家庭用燃料電池

都市ガスなどから水素を取り出して発電する装置。

ニ 水電解装置

電気で水を分解して水素をつくる装置。

第16問・発電設備

自然循環ボイラの構成

①は燃焼ガスで加熱されて水を蒸気にする蒸発管、②はドラムを出た蒸気をさらに加熱してタービンへ送る過熱器、③は煙突へ向かう排ガスで給水を予熱する節炭器である。

公式解答 ニ

イ ①蒸発管 ②節炭器 ③過熱器

②と③が逆。給水が入る③が節炭器、タービンへ蒸気を送る②が過熱器。

ロ ①過熱器 ②蒸発管 ③節炭器

①はドラムへ戻る水と蒸気の通り道で、蒸発管にあたる。

ハ ①過熱器 ②節炭器 ③蒸発管

三つとも役割が入れ替わっている。

ニ ①蒸発管 ②過熱器 ③節炭器

水の流れと熱の受け方に合う組合せ。

第17問・電気応用

揚水ポンプの電動機入力

水を毎秒Q m³、高さH mくみ上げる動力は9.8QH kWである。ポンプと電動機の効率で割ると、電動機に必要な入力になる。

公式解答 イ

イ 9.8QH/(ηpηm)

必要な水の動力を両方の効率で割った式。

ロ 9.8ηpηm/(QH)

分母と分子が入れ替わっている。

ハ 9.8Hηpηm/Q

Qが分母にあり、効率も掛けている。

ニ 9.8QHηpηm

効率を掛けており、入力より小さい出力側の値になる。

第18問・送電設備

架空送電線の雷害対策

アークホーンは、がいしの両端に付けた電極で、雷によるフラッシオーバをがいしの表面から離して起こさせ、がいしの破損を防ぐ。

公式解答 イ

イ がいしにアークホーンを取り付ける

雷害対策。

ロ がいしの洗浄装置を施設する

塩害対策。

ハ 電線にダンパを取り付ける

微風振動などによる電線の振動対策。

ニ がいし表面にシリコンコンパウンドを塗る

塩害による汚損への対策。

第19問・変圧器

単相変圧器の並行運転の条件

並行運転には、極性、変圧比、インピーダンス電圧(抵抗とリアクタンスの比も含む)がそろっていることが必要である。効率が等しいことは条件に入らない。

公式解答 ニ

イ 極性を一致させる

必要。極性が逆だと大きな循環電流が流れる。

ロ 変圧比が等しい

必要。違うと二次側に循環電流が流れる。

ハ インピーダンス電圧が等しい

必要。違うと負荷が容量どおりに分担されない。

ニ 効率が等しい

並行運転の条件ではない。

第20問・高圧受電設備

短絡保護装置の組合せ

短絡電流を検出するのは過電流継電器、短絡電流を遮断できるのは遮断器である。高圧真空遮断器との組合せが適切になる。

公式解答 ニ

イ 過電流継電器と高圧柱上気中開閉器

気中開閉器は短絡電流を遮断できない。

ロ 地絡継電器と高圧真空遮断器

地絡継電器は地絡を検出する装置で、短絡保護ではない。

ハ 地絡方向継電器と高圧柱上気中開閉器

地絡保護の組合せで、短絡保護ではない。

ニ 過電流継電器と高圧真空遮断器

短絡を検出して遮断できる組合せ。

第21問・高圧受電設備

キュービクルの主遮断装置と設備容量

JIS C 4620では、PF・S形の主遮断装置を使えるのは受電設備容量300 kV·A以下である。400 kV·AにPF・S形を使う記述が不適切になる。

公式解答 ロ

イ 500 kV·AにCB形

適切。CB形は4,000 kV·A以下まで使える。

ロ 400 kV·AにPF・S形

不適切。PF・S形は300 kV·A以下に限られる。

ハ 300 kV·AにCB形

適切。CB形は小さい容量でも使える。

ニ 200 kV·AにPF・S形

適切。300 kV·A以下の範囲内。

第22問・高圧機器

直列リアクトルの用途

写真は進相コンデンサと組み合わせて使う直列リアクトルである。コンデンサ回路の高調波電流を抑え、投入時の突入電流も小さくする。

公式解答 ロ

イ 大電流を小電流に変成する

変流器の用途。

ロ 高調波電流を抑制する

直列リアクトルの用途。

ハ 負荷の力率を改善する

進相コンデンサの用途。

ニ 高電圧を低電圧に変成する

変圧器や計器用変圧器の用途。

第23問・高圧機器

SOG付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)

PASは短絡電流を遮断できないため、短絡事故では開放を止めて(ロックして)配電線側の遮断器の動作を待ち、配電線が停止した後に開放する。自分で短絡を遮断するという記述が誤り。

公式解答 ニ

イ 配電線への波及事故の防止に効果がある

正しい。構内の事故を構内で切り離す。

ロ 地絡事故では配電線を止めずに自動遮断する

正しい。地絡電流は負荷開閉器で開放できる。

ハ 短絡事故ではロックし、配電線停止後に開放する

正しい。蓄勢トリップ(SO)の動作。

ニ 短絡事故でも配電線を止めずに自動遮断する

誤り。PASは短絡電流を遮断できない。

第24問・施工方法

金属製可とう電線管

2種金属製可とう電線管は、ビニルで被覆した構造で耐水性に優れる。1種の方が耐水性に優れるという記述が誤り。

公式解答 イ

イ 1種は2種より耐水性に優れる

誤り。耐水性に優れるのは2種。

ロ 電気用品安全法の適用を受ける

正しい。

ハ 1種の厚さは0.8 mm以上

正しい。

ニ 手で自由に曲げられる

正しい。可とう性があるので工具なしで曲げられる。

第25問・施工方法

電線の接続に使わない材料

写真イはコンクリートに穴をあけて打ち込み、ボルトを固定するアンカーである。ほかの三つは電線どうしを接続する材料である。

公式解答 イ

イ アンカー(写真イ)

器具などをコンクリートに固定する材料で、電線の接続には使わない。

ロ ボルト形コネクタ(写真ロ)

太い電線どうしをボルトで締め付けて接続する。

ハ 圧着スリーブ(写真ハ)

電線を差し込み、圧着工具で圧着して接続する。

ニ 差込形コネクタ(写真ニ)

電線を差し込むだけで接続する。

第26問・工具

張線器

写真は架空電線や支線を引っ張って張力を調整する張線器(シメラー)である。ラチェットで巻き取り、先端のつかみで電線を保持する。

公式解答 ニ

イ トルクレンチ

規定のトルクでボルトを締め付ける工具。

ロ 呼び線挿入器

電線管に電線を通すための通線工具。

ハ ケーブルジャッキ

ケーブルドラムを持ち上げて回転させる器具。

ニ 張線器

電線を引っ張って張力を調整する工具。

第27問・施工方法

バスダクト工事

バスダクトを造営材に取り付ける場合、支持点間の距離は3 m以下とする(人が触れない場所で垂直に取り付ける場合は6 m以下)。5 mは長すぎる。

公式解答 ロ

イ ダクト相互と電線相互を堅ろうに、電気的に完全に接続

正しい。

ロ 水平に取り付け、支持間隔を5 mとする

誤り。支持点間は3 m以下。

ハ ダクト(換気型を除く)の終端部を閉そく

正しい。

ニ 300 V以下のダクトにD種接地工事

正しい。

第28問・施工方法

金属管工事の施工方法

使用電圧300 Vを超える電路の金属管にはC種接地工事を施すが、接触防護措置を施す場合はD種接地工事によることができる。

公式解答 ニ

イ 金属管に屋外用ビニル絶縁電線を収める

不適切。屋外用ビニル絶縁電線(OW)は金属管工事に使えない。

ロ 金属管に高圧絶縁電線を収めて高圧屋内配線とする

不適切。高圧屋内配線は、がいし引き工事かケーブル工事で行う。

ハ 金属管内に接続点を設ける

不適切。管内で電線を接続してはならない。

ニ 400 Vの金属管に接触防護措置を施し、D種接地工事

適切。接触防護措置によりC種をD種にできる。

第29問・高圧ケーブル

地中電線路の施設

地中電線路にはケーブルを使わなければならない。絶縁電線を使う記述が不適切である。

公式解答 ロ

イ 15 mを超える高圧地中電線路に埋設表示シート

適切。物件の名称、管理者名、電圧を表示する。

ロ 地中電線路に絶縁電線を使用

不適切。地中電線路の電線はケーブルとする。

ハ 金属製の電線接続箱にD種接地工事

適切。

ニ 暗きょ式で地中電線を不燃性・自消性難燃性の管に収める

適切。暗きょ内の延焼を防ぐ措置。

第30問・高圧受電設備

地中線用地絡継電装置付負荷開閉器(UGS)

UGSは地絡を検出して開放するが、短絡電流を遮断する能力は求められない。短絡時は配電線側の遮断器に任せる。

公式解答 ハ

イ 一般送配電事業者の地絡保護継電装置と動作協調

適切。配電線側より先に動作させる。

ロ 地絡で自動的に遮断する機能を内蔵

適切。

ハ 短絡事故を遮断する能力が必要

不適切。負荷開閉器に短絡の遮断能力は求められない。

ニ 定格短時間耐電流を受電点の短絡電流以上にする

適切。短絡電流が流れても損傷しない耐量が必要。

第31問・高圧ケーブル

構内の高圧地中引込線

需要場所に施設する高圧地中電線路で長さが15 mを超えるものは、物件の名称、管理者名、電圧を表示する。20 mで表示を省略することはできない。

公式解答 ロ

イ 防護装置に波付硬質合成樹脂管(FEP)

適切。地中電線路の管として使える。

ロ 直接埋設式で長さ20 mなので電圧の表示を省略

不適切。15 mを超えるので表示が必要。

ハ 鋼管の管路式とし、管路の接地を省略

適切。管路式の金属製の管路は接地工事を要しない。

ニ 堅ろうながい装のケーブルで土冠1.2 m

適切。堅ろうながい装をもつケーブルを十分な深さに埋設している。

第32問・高圧受電設備

受電室の電路と接地工事

建物に引き込む防水鋳鉄管には、管とケーブルのすき間をふさぐ防水装置を取り付ける。プルボックスの水抜きで防水装置を省略することはできない。

公式解答 ロ

イ 高圧ケーブルの防護管にケーブル保護用合成樹脂被覆鋼管

適切。

ロ 水抜き措置をしたので防水装置を省略

不適切。引込口の防水装置は省略できない。

ハ 接地線の立上りに硬質ポリ塩化ビニル電線管

適切。人が触れるおそれのある接地線は合成樹脂管で覆う。

ニ ピット内の高圧ケーブルの支持に樹脂製クリート

適切。

第33問・施工方法

鋼製ケーブルラックの施工

ケーブルラックの金属製部分にはD種接地工事を施す。乾燥した場所で省略できるのは長さ4 m以下などの場合に限られ、15 mでは省略できない。

公式解答 ニ

イ 壁の貫通部に防火措置

適切。

ロ 電灯幹線と動力幹線の間のセパレータを省略

適切。低圧ケーブルどうしはセパレータを設けなくてよい。

ハ 重量に耐える構造とし、アンカーボルトで吊る

適切。

ニ 長さ15 mで乾燥した場所なのでD種接地を省略

不適切。15 mは省略の条件に当たらない。

第34問・保守・検査

高圧受電設備の絶縁耐力試験

ケーブルの絶縁耐力試験を直流で行う場合、試験電圧は交流の試験電圧の2倍とする。1.5倍とした記述が誤り。

公式解答 ハ

イ ケーブルの静電容量が大きいのでリアクトルで電源容量を軽減

適切。充電電流をリアクトルで補償する。

ロ 試験の前後に絶縁抵抗測定と安全確認

適切。

ハ 直流で行う場合の試験電圧は交流の1.5倍

不適切。直流では交流の試験電圧の2倍。

ニ 最大使用電圧の1.5倍を10分間加える

適切。7,000 V以下の電路の交流試験電圧。

第35問・接地工事

D種接地工事を施す箇所

高圧の計器用変成器の二次側電路にはD種接地工事を施す。ほかの三つはA種、C種、B種の対象である。

公式解答 ハ

イ 高圧電路の外箱のない変圧器の鉄心

A種接地工事の対象。

ロ 400 Vの電動機の鉄台

300 Vを超える低圧機器なのでC種接地工事の対象。

ハ 高圧計器用変成器の二次側電路

D種接地工事の対象。

ニ 6.6 kV/210 V変圧器の低圧側の中性点

B種接地工事の対象。

第36問・計測

平均力率を求める計器

ある期間の平均力率は、その間の電力量と無効電力量から求める。電力量計と無効電力量計の組合せが必要になる。

公式解答 ロ

イ 電力計と電力量計

無効分が分からず、力率を出せない。

ロ 電力量計と無効電力量計

期間中の有効分と無効分から平均力率を計算できる。

ハ 無効電力量計と最大需要電力計

有効電力量が分からない。

ニ 最大需要電力計と電力計

瞬時値と最大値だけで、期間の平均は求められない。

第37問・法令

活線で測る漏えい電流の上限

停電が困難で絶縁抵抗を測れない場合、電気設備の技術基準の解釈は、使用電圧が加わった状態の漏えい電流が1 mA以下であることを求めている。

公式解答 ハ

イ 0.1 mA

基準値より小さい。

ロ 0.2 mA

基準値より小さい。

ハ 1.0 mA

漏えい電流1 mA以下が基準。

ニ 2.0 mA

基準値を超える。

第38問・法令

ネオン工事と非常用予備発電装置工事の資格

電気工事士法では、自家用電気工作物のネオン工事と非常用予備発電装置工事は特殊電気工事とされ、それぞれの特種電気工事資格者でなければ従事できない。

公式解答 イ

イ 特種電気工事資格者

ネオン工事・非常用予備発電装置工事に従事できる資格。

ロ 認定電気工事従事者

600 V以下で使用する自家用電気工作物の簡易電気工事に従事できる資格。

ハ 第一種電気工事士

特殊電気工事には、別に特種電気工事資格者の認定が必要。

ニ 第三種電気主任技術者

保安の監督の資格で、特殊電気工事の作業資格ではない。

第39問・法令

特定電気用品

定格電流100 A以下の配線用遮断器は特定電気用品である。ほかの三つは特定電気用品以外の電気用品になる。

公式解答 イ

イ 定格電流60 Aの配線用遮断器

特定電気用品。

ロ 定格出力0.4 kWの単相電動機

特定電気用品以外の電気用品。

ハ 定格静電容量100 μFの進相コンデンサ

特定電気用品以外の電気用品。

ニ 丸形の(PS)Eマークが表示された器具

丸形のPSEマークは特定電気用品以外の電気用品に付く。

第40問・法令

高圧と低圧を結合する変圧器の接地

電気設備に関する技術基準を定める省令は、高圧又は特別高圧の電路と低圧の電路を結合する変圧器について、高圧などの侵入による危険がないよう、変圧器の適切な箇所に接地を施すことを求めている。

公式解答 イ

イ 接地を施さなければならない

省令の規定どおり。B種接地工事などがこれに当たる。

ロ 断路器を施設しなければならない

この条文が求めるものではない。

ハ 開閉器を施設しなければならない

この条文が求めるものではない。

ニ 遮断器を施設しなければならない

この条文が求めるものではない。

第41問・保守・検査

地絡方向継電器の動作特性試験器

①は方向性をもつ地絡継電器で、零相電圧と零相電流の位相で動作する。試験には電圧、電流、位相を調整して測れる試験器(写真ロ)を使う。

公式解答 ロ

イ 写真イの試験器

電流・電圧と動作時間を測る地絡継電器用の試験器で、位相を扱えない。

ロ 写真ロの試験器

電圧・電流・位相の計器を備え、方向性の動作特性を試験できる。

ハ 写真ハの試験器

mAとkVの計器をもつ絶縁耐力試験用の装置。

ニ 写真ニの試験器

試験用変圧器と電圧調整器で、絶縁耐力試験に使う。

第42問・工具

高圧ケーブル終端部の施工で使わない工具

②はケーブルの屋内終端接続部である。黄色の柄の工具はリングスリーブ用の圧着工具で、低圧の電線接続に使い、高圧ケーブルの端末処理には使わない。

公式解答 ロ

イ ラチェットレンチ(写真イ)

端子や支持金具のボルト締めに使う。

ロ 黄色の柄の圧着工具(写真ロ)

リングスリーブ用で、高圧ケーブルの端末処理には使わない。

ハ ケーブルの皮むき工具(写真ハ)

シースや絶縁体をはぎ取るのに使う。

ニ ケーブルカッタ(写真ニ)

太いケーブルの切断に使う。

第43問・高圧受電設備

点検時に停電させる開路手順

負荷電流が流れている状態で断路器(ⓑ)を開くと、アークが発生して危険である。先に遮断器(ⓒ)で負荷電流を切り、断路器は無負荷で操作する。

公式解答 イ

イ ⓑ→ⓐ→ⓒ

最も不適切。負荷電流が流れたまま断路器を開いている。

ロ ⓒ→ⓑ→ⓐ

遮断器で電流を切ってから断路器、区分開閉器の順で、問題はない。

ハ ⓐ→ⓑ→ⓒ

区分開閉器は負荷電流を開閉できるので、最初に開いても断路器は無負荷で操作される。

ニ ⓒ→ⓐ→ⓑ

遮断器、区分開閉器の後に断路器を開くので、断路器は無負荷で操作される。

第44問・計器用変成器

計器用変圧器の一次側ヒューズの目的

④は計器用変圧器の一次側に入れる限流ヒューズである。計器用変圧器の内部で短絡が起きたとき、主回路へ事故が広がるのを防ぐ。

公式解答 ニ

イ 計器用変圧器の欠相を防止する

ヒューズに欠相を防ぐ働きはない。

ロ 計器用変圧器の過負荷を防止する

主な目的ではない。ヒューズは短絡電流で溶断させる。

ハ 計器用変圧器を雷サージから保護する

雷サージの保護は避雷器の役割。

ニ 内部短絡事故が主回路に波及するのを防止する

一次側ヒューズの主な目的。

第45問・計器用変成器

試験用端子(電圧端子)

⑤は計器用変圧器の二次側に入れた試験用端子で、電圧を取り出して計器や継電器を試験するのに使う。変流器の二次側にある同じ形の記号は電流端子である。

公式解答 ニ

イ 試験用電流切換スイッチ

電流計の相を切り換えるスイッチ(AS)とは別の記号。

ロ 試験用電圧切換スイッチ

電圧計の相を切り換えるスイッチ(VS)とは別の記号。

ハ 試験用端子(電流端子)

変流器の二次側に入れる端子。⑤は計器用変圧器の二次側にある。

ニ 試験用端子(電圧端子)

計器用変圧器の二次側に入れる試験用端子。

第46問・避雷器

避雷器に組み合わせる開閉器の図記号

⑥には避雷器を置き、保守時に電路から切り離すため断路器を組み合わせる。断路器の図記号は、固定接点側に短い横線を付けたものである。

公式解答 ニ

イ 半円の記号の開閉器と避雷器

半円は電磁接触器の機能を表す記号で、避雷器の切離しには使わない。

ロ ×の記号の開閉器と避雷器

×は遮断器の記号。

ハ 横線と丸の記号の開閉器と避雷器

負荷開閉器の記号。

ニ 横線の記号の開閉器と避雷器

断路器と避雷器の組合せで、一般的な構成。

第47問・計器用変成器

変流器の役割

⑦は変流器(CT)で、高圧電路の電流を小さな電流に変成して、電流計や過電流継電器へ送る。

公式解答 ハ

イ 地絡電流を検出する

零相変流器の役割。

ロ 高電圧を低電圧に変成する

計器用変圧器の役割。

ハ 高圧電路の電流を変成する

変流器の役割。

ニ 電路に侵入した過電圧を抑制する

避雷器の役割。

第48問・高圧機器

限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器

⑧は負荷開閉器の記号(横線と丸)に限流ヒューズを組み合わせたもので、変圧器の一次側の開閉と短絡保護に使う。

公式解答 ニ

イ ヒューズ付断路器

断路器は負荷電流を開閉できず、記号も横線だけになる。

ロ ヒューズ付高圧カットアウト

図の記号はカットアウトではない。

ハ 限流ヒューズ付高圧交流遮断器

遮断器の記号は×で、⑧とは異なる。

ニ 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器

負荷開閉器と限流ヒューズの組合せ。

第49問・低圧配線

低圧側に使うCVTケーブル

⑨は変圧器の低圧側から動力制御盤へ向かう配線なので、600 V用のCVTケーブルを使う。導体、架橋ポリエチレン、ビニルシースだけの単心3本をより合わせた構造である。

公式解答 ロ

イ 3心を一括したシース付きの高圧ケーブル

半導電層と銅シールドをもつ高圧用の3心ケーブルで、低圧側には使わない。

ロ 導体・架橋ポリエチレン・ビニルシースの単心3本より

600 V CVTケーブルの構造。

ハ 半導電層と銅シールドをもつ単心3本より

6.6 kV用のCVTケーブルで、高圧側に使う。

ニ ビニル絶縁の3心ケーブル

VVRなどのビニルケーブルで、CVTではない。

第50問・電動機回路

スターデルタ始動器から電動機への電線本数

⑩はスターデルタ始動器から電動機に至る配線である。巻線の両端(U・V・W・X・Y・Z)を始動器へ引き出すため、6本が必要になる。

公式解答 ニ

イ 3本

直入れ始動の場合の本数。

ロ 4本

3相に接地線を加えた本数で、スターデルタ始動には足りない。

ハ 5本

スターデルタ始動に必要な本数と合わない。

ニ 6本

3相巻線の両端6本を引き出す。

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