最初に第一種・第二種の範囲をそろえる
第一種には有害業務の法令・衛生が加わります。第二種の勉強では、この2範囲を含む44問すべてを同じように進める必要はありません。次の表は科目免除のない通常受験の構成です。
| 範囲 | 第一種 | 第二種 |
|---|---|---|
| 関係法令・有害業務 | 10問・80点 | 対象外 |
| 労働衛生・有害業務 | 10問・80点 | 対象外 |
| 関係法令・有害業務以外 | 7問・70点 | 10問・100点 |
| 労働衛生・有害業務以外 | 7問・70点 | 10問・100点 |
| 労働生理 | 10問・100点 | 10問・100点 |
| 合計 | 44問・400点 | 30問・300点 |
合格には各範囲40%以上と合計60%以上の両方が必要です。第一種は有害業務の1問が8点、それ以外が10点なので、正解した問数だけを合計しません。第二種では各科目4問以上、かつ全体で18問以上が目安になります。
例えば第二種で「法令3問・衛生8問・生理7問」正解なら、180点でも法令が40%に届きません。「合計は足りたから大丈夫」と判断せず、最も低い科目を先に復習します。
出典:安全衛生技術試験協会の試験科目・配点、合格基準の公式FAQ。特例第一種や科目免除者は対象範囲が変わるため、該当する公式案内で確認してください。
過去問の結果から復習の順番を決める
初回は、正解・不正解に加えて「理由まで分かった」「迷って選んだ」を区別します。迷って正解した問も復習対象にすると、番号の暗記による見かけの正答率を避けられます。
- 受験する種類の公表問題を解く。 下の無料資料から第一種44問か第二種30問を選びます。公式PDFには正答の○印があるため、印を見て解いた結果を初見の実力とは扱いません。
- 得点の低い範囲の基本事項を確認する。 法令なら対象・条件・人数・周期、衛生なら有害因子と対策、生理なら器官と機能を組にします。知らない用語が多ければ、現行のテキストで範囲全体を一度確認します。
- 不正解の肢を正しい内容に直す。 どの語や数値が違うかを一か所ずつ特定し、解説を閉じて説明します。正しい肢も「正しいから」で終わらせず、根拠を確認します。
- 別の日・別の公表回でも確認する。 同じ日の解き直しだけで終えず、次の学習日に理由を再現します。次に別の公表回を使い、問番号や選択肢の並びに頼らず解けるか確かめます。
何周したかより、「まだ説明できない肢がどの科目に残っているか」を基準にしてください。初学者と実務経験者では必要な時間が変わるので、この手順から一律の合格日数は決められません。
今週の学習範囲を絞る例
第二種の法令だけが弱いなら、次の学習日は問1〜10の迷った肢を確認し、その次に労働衛生の計算問題へ進みます。第一種で有害業務だけが弱いなら、問1〜20を法令と衛生に分け、用語の対応を確認します。共通範囲が得意でも、第一種固有の20問を飛ばさないことが大切です。
計算問題は分母と単位から確かめる
以下は令和8年4月公表・第二種の実際の問題を使った復習例です。公式の問題文と表を開き、答えを見る前に「何を何で割るか」を説明してみてください。
問11:偽陽性率の分母は全員ではない
偽陽性は160人、疾病がない人は160+795=955人です。したがって160÷955×100≒16.8%。全受検者1,000人を分母にした16.0%とは意味が違います。偽陰性は10人、疾病がある人は35+10=45人なので、10÷45×100≒22.2%です。
復習では、先に「疾病なし」「疾病あり」の二つの集団を表で囲みます。それから各集団の中で判定が外れた人数を選ぶと、分母を取り違えた理由まで確認できます。
問19:ppmを割合に直してから換気量に掛ける
この問題の室内上限は1,000ppm、外気は400ppmです。差の600ppmを0.0006へ直し、換気量600m³/hに掛けると0.36m³/h。1人あたりの発生量0.018m³/hで割り、在室人数の上限は20人になります。
最後は20×0.018=0.36m³/hを元の式へ戻します。濃度の単位変換、外気との差、1人あたりの量を順に確認すれば、式だけ暗記したときの取り違えを見つけられます。
公表問題と受験時点の法令を区別する
令和8年4月掲載分は令和7年7〜12月に実施した問題です。試験協会は令和8年1月以降施行の法令に未対応と案内しています。過去問の正答を確かめた後、受験時点のテキスト・公式情報と異なる項目を分けて確認してください。
公開された一回分に、試験範囲のすべてが出るわけではありません。解けなかった用語だけを拾う方法で範囲が埋まらない場合は、テキストの目次と照らし、まだ学んでいない項目を補います。
無料解説で復習し、必要なら印刷用PDFを選ぶ
問題は試験協会の公式PDFで確認し、資格Hubでは各問の解説を無料で読めます。印刷して五肢の理由をまとめて参照したい場合は、有料の解説PDFを選べます。問題本文・選択肢は有料PDFに収録していません。