令和6年・刑法・第9問

司法試験 刑法
第9問 解説

承継的共同正犯の成立範囲について、判例・条文から正誤を組み立てます。法務省公表の正答は5です。

公式正答

法務省公表の正答は5

承継的共同正犯の成立範囲

積極利用説 先行事実を犯罪手段として利用

後行者が先行者の作った被害状態を自己の犯罪遂行に積極利用する場合、先行結果を含む共同正犯を限定的に認める見解があります。設問ではこの立場が全傷害について共同正犯を認めます。

根拠:限定的肯定説

判例の限界 共謀後に因果寄与した部分だけを帰責

判例は先行傷害を利用した事情を後行暴行の動機・契機として捉え、共謀前の結果に因果的影響を与えたとはしません。そのため後行者は共謀後に重篤化させた傷害部分について共同正犯責任を負います。

根拠:因果性の遡及否定

公式正答との照合

解説から導いた答え5
法務省公表5
照合結果一致

法務省の正答 →

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