薬学実践問題薬剤/実務

第111回 薬剤師国家試験 問267
イトラコナゾールとダビガトランの薬物動態相互作用

第111回薬剤師国家試験の問267は、消化管P糖タンパク質による排出を阻害する問題です。イトラコナゾールが消化管P糖タンパク質を阻害し、基質ダビガトランエテキシラートの吸収・曝露を増やします。正答は4です。

公式正答

公式正答 4

267はどう解くか

イトラコナゾールが消化管P糖タンパク質を阻害し、基質ダビガトランエテキシラートの吸収・曝露を増やします。正答は4です。

5肢の判断根拠

1のOATP1B1は肝取り込みトランスポーターで、ダビガトラン相互作用の中心ではありません。

2のUGT1A1阻害はイリノテカン活性代謝物などの抱合へ影響します。

3の消化管CYP3A阻害はイトラコナゾールの重要作用ですが、ダビガトランはCYP3A代謝への依存が小さい薬です。

4が正しいです。腸管内へ排出するP糖タンパク質が阻害され、プロドラッグの吸収量が増えて出血リスクが上がります。

5のpH上昇による溶解性低下はイトラコナゾール自身と酸分泌抑制薬の相互作用で、今回のダビガトラン濃度上昇を説明しません。

出典:厚生労働省「第111回薬剤師国家試験問題・正答」。問題本文・選択肢は転載せず、解説は資格解法ノートが独自に作成。

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