薬学実践問題薬剤/実務

第111回 薬剤師国家試験 問269
ワルファリンの乳汁移行が少ない理由

第111回薬剤師国家試験の問269は、pKaとタンパク結合から受動拡散を考える問題です。ワルファリンは弱酸性かつ血漿タンパク結合率が高く、乳汁へ移行できる遊離型が少ない薬です。正答は1・5です。

公式正答

公式正答 1・5

269はどう解くか

ワルファリンは弱酸性かつ血漿タンパク結合率が高く、乳汁へ移行できる遊離型が少ない薬です。正答は1・5です。

5肢の判断根拠

1が正しいです。母乳は血漿よりやや酸性で、弱酸性薬物は弱塩基性薬物のようなイオントラッピングを受けにくい性質があります。

2は誤りです。弱塩基性薬物は母乳側でイオン化して蓄積しやすく、移行が少ない理由にはなりません。

3は誤りです。ワルファリンの分子量は約308で、高分子医薬品ではありません。

4は誤りです。一般に脂溶性の高い非イオン型が膜を通りやすい一方、水溶性が高いことだけで本剤の低移行性を説明しません。

5が正しいです。血漿アルブミン結合率が約99%と高く、膜を拡散できる遊離型濃度が低くなります。

出典:厚生労働省「第111回薬剤師国家試験問題・正答」。問題本文・選択肢は転載せず、解説は資格解法ノートが独自に作成。

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