薬学実践問題・薬剤/実務

第111回 薬剤師国家試験 問270
カルバペネム系とバルプロ酸の相互作用

第111回薬剤師国家試験の問270は、抱合体の腸肝循環阻害による急速な濃度低下を理解する問題です。メロペネムはバルプロ酸グルクロン酸抱合体の加水分解を阻害し、再生・腸肝循環を減らして血中濃度を急低下させます。正答は3です。

公式正答

公式正答 3

問270はどう解くか

メロペネムはバルプロ酸グルクロン酸抱合体の加水分解を阻害し、再生・腸肝循環を減らして血中濃度を急低下させます。正答は3です。

全5肢の判断根拠

1は誤りです。単なる消化管吸収低下ではなく、静注バルプロ酸でも起こり得る代謝・再循環レベルの相互作用です。

2は誤りです。タンパク結合率低下だけなら総濃度は変化しても遊離型の挙動が異なり、カルバペネムとの大幅な濃度低下を説明できません。

3が正しいです。アシルペプチドヒドロラーゼ阻害などによりVPA-Gの加水分解とVPA再生が減り、消失が促進します。

4は誤りです。水酸化代謝生成能の低下ならバルプロ酸消失は遅くなる方向です。

5は誤りです。抱合体の尿細管再吸収低下が中心機序ではなく、抱合体から未変化体へ戻す過程の阻害です。

出典:厚生労働省「第111回薬剤師国家試験問題・正答」。問題本文・選択肢は転載せず、解説は資格Hubが独自に作成。

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