薬学実践問題・薬剤/実務

第111回 薬剤師国家試験 問278
トラスツズマブ デルクステカンのリスク評価

第111回薬剤師国家試験の問278は、肺病変・放射線歴とアントラサイクリン歴を副作用へ結び付ける問題です。肺転移・胸部放射線歴は間質性肺疾患、ドキソルビシン治療歴はHER2標的薬による心機能低下のリスクを高めます。正答は2・4です。

公式正答

公式正答 2・4

問278はどう解くか

肺転移・胸部放射線歴は間質性肺疾患、ドキソルビシン治療歴はHER2標的薬による心機能低下のリスクを高めます。正答は2・4です。

全5肢の判断根拠

1のinfusion reactionは初回を中心に注意しますが、提示された胸部照射歴やアントラサイクリン歴から特異的に高まる副作用ではありません。

2が正しいです。本剤の重要な副作用で、既存肺病変や胸部放射線治療歴を持つ本例では咳・発熱・息切れと画像所見を厳重に監視します。

3の下痢は起こり得ますが、患者背景から特に高リスクと判断する中心項目ではありません。

4が正しいです。トラスツズマブ部分による心機能低下へ、心毒性のあるドキソルビシン既往が加わるためLVEF等を定期評価します。

5の末梢神経障害は本剤で最も背景リスクが高まる副作用ではなく、提示歴にも既存神経障害を示す情報がありません。

出典:厚生労働省「第111回薬剤師国家試験問題・正答」。問題本文・選択肢は転載せず、解説は資格Hubが独自に作成。

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