令和7年後期・20問・公式正答照合

令和7年後期 保育の心理学 解答・解説

発達理論、愛着、学習、子どもの理解と保護者支援を扱います。全20問の公式正答と、各選択肢の判断根拠をこのページに載せています。

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正答一覧(全20問)

保育の心理学

問題正答論点
問11・3・4幼児図式・可塑性・発達加速現象
問22洞察・条件づけ・観察学習
問34他律から自律へ・モラルジレンマ
問41二次的感情・情動伝染・微笑
問53過大般用・内言・質問期・二次的ことば
問61・5延滞模倣・記憶の種類・ワーキングメモリ
問74モニタリングとコントロール
問82遊びの中で泣き出した子への援助
問92三項関係の成立
問104遊びの型・内的作業モデル・自己評価
問115アイデンティティ・仲間集団・時間的展望
問123コンボイモデル・SOC理論・心理社会的危機
問135家事・育児時間と出生動向
問142マタニティ・ブルーズと産後うつ病
問155絶対的貧困とひとり親世帯の貧困率
問161・4・5発音の誤りへの保育士の配慮
問173評価の対象と検査の種類
問183象徴機能・プレリテラシー・役割取得・自己主張
問192・5個人差・10の姿・最近接領域
問201心理的虐待に当たる行為

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ほかの科目の解答・解説

保育の心理学の解答・解説(20問)

発達理論、愛着、学習、子どもの理解と保護者支援を扱います。発達段階と理論家、観察事実と解釈、個人差と一律対応を区別します。

発達の基礎概念

問1 幼児図式・可塑性・発達加速現象

発達心理学の基本用語の定義を問う問題です。社会化と個性化、臨界期と前操作期など、似た位置にある用語を取り違えないようにします。

公式正答 1・3・4

正答は1・3・4です。幼児図式、発達の可塑性、発達加速現象の2つの側面の説明が適切です。

1は適切。ローレンツは、大人の養育行動を引き出す赤ちゃんらしい特徴を幼児図式(ベビースキーマ)と呼びました。

2は不適切。社会の一員として必要な知識や行動様式を身に付けていくことは社会化です。個性化は、その人らしさを形成していく過程を指します。

3は適切。養育環境の改善によって発達の遅れを取り戻すことがあるように、発達が環境によって変わりうる性質を可塑性といいます。

4は適切。発達加速現象には、世代が新しくなるほど発達が早まる年間加速現象と、地域や階層による発達速度の差である発達勾配現象があります。

5は不適切。初期経験が後の発達に修正困難な影響を与える時期は、臨界期(敏感期)です。前操作期はピアジェの認知発達段階の一つ(おおむね2〜7歳)です。

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学習理論

問2 洞察・条件づけ・観察学習

4つの学習理論と、子どもの具体的な行動例を結び付ける問題です。報酬で行動が増えるのはオペラント条件づけ、刺激の結び付きで反応が起こるのはレスポンデント条件づけです。

公式正答 2

正答は2です。Aはイ、Bはア、Cはウ、Dはエの組み合わせです。

Aのケーラーの洞察はイです。チンパンジーの実験で、場面全体の関係を見通すことで突然解決に至る学習を示しました。

Bのパブロフのレスポンデント条件づけはアです。吠えられた経験と犬の姿が結び付き、犬を見ただけで恐れの反応が起こります。

Cのバンデューラの観察学習はウです。他者(モデル)の行動を見るだけで、自分の行動が変化します。

Dのスキナーのオペラント条件づけはエです。行動の後に報酬が得られることで、その行動が繰り返されるようになります。

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道徳性の発達

問3 他律から自律へ・モラルジレンマ

他律的道徳性から自律的道徳性への移行を示したのはピアジェです。結果論的判断から動機論的判断への変化と、コールバーグのモラルジレンマを確かめます。

公式正答 4

正答は4です。(a)が不適切で、(b)と(c)は適切です。

(a)は不適切。他律的道徳性と自律的道徳性の2段階を示したのはピアジェです。アイゼンバーグは向社会的な道徳判断の発達を研究しました。

(b)は適切。自律的道徳性の段階では、行為の結果より動機や意図に注目して善悪を判断するようになります。

(c)は適切。コールバーグは、モラルジレンマ課題をめぐる話し合いで他者の視点に立って考える経験が、道徳判断の発達を促すことを示しました。

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社会情動的発達

問4 二次的感情・情動伝染・微笑

ルイスの感情発達理論と、新生児期・乳児期に見られる現象を区別する問題です。まどろみの中の微笑は生理的微笑で、人に向けた社会的微笑は生後2〜3か月頃から現れます。

公式正答 1

正答は1です。AとBが適切で、生理的微笑を社会的微笑としたC、人への選好を相貌的知覚としたDが不適切です。

Aは適切。ルイスは、自己意識の発達にともなって現れる照れ、共感、誇り、恥などを二次的感情(自己意識的感情)と呼びました。

Bは適切。他児の泣き声につられて泣く新生児の反応は、情動伝染と呼ばれます。

Cは不適切。まどろんでいるときの微笑は、外からの働きかけと無関係に生じる生理的微笑(自発的微笑)です。

Dは不適切。人の顔や声を好んで注意を向ける傾向は、社会的刺激への選好です。相貌的知覚は、物に表情や感情を見て取る幼児期の知覚の特徴を指します。

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言葉の発達

問5 過大般用・内言・質問期・二次的ことば

語彙獲得初期の言葉の使い方、ヴィゴツキーの内言と外言、質問期の区分、岡本夏木の一次的ことばと二次的ことばを組み合わせる問題です。

公式正答 3

正答は3です。Aはエ(語の過大般用)、Bはオ(内言)、Cはキ(第二質問期)、Dはイ(二次的ことば)です。

Aはエです。「ワンワン」を犬以外の四つ足の動物にも使うように、語を本来より広い範囲に当てはめることを過大般用といいます。

Bはオです。ヴィゴツキーは、思考の道具として頭の中で使う言語を内言、他者への伝達に使う言語を外言と呼びました。

Cはキです。「どうして?」と理由や因果を尋ねる時期は第二質問期(3〜4歳頃)です。物の名前を尋ねる「これなに?」の時期が第一質問期です。

Dはイです。不特定多数に向けて話したり書いたりするときの言葉を二次的ことば、親しい相手と状況を共有しながら話す言葉を一次的ことばと呼びます。

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記憶

問6 延滞模倣・記憶の種類・ワーキングメモリ

記憶の分類(エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶)と記憶方略の名称を確かめる問題です。

公式正答 1・5

正答は1と5です。延滞模倣とワーキングメモリの説明が適切です。

1は適切。以前に見た行動を時間をおいて再現する延滞模倣は、表象(イメージ)の働きを示すものとされます。

2は不適切。個人的な出来事を時間や場所の文脈とともに覚えている記憶はエピソード記憶です。手続き記憶は、自転車の乗り方のような技能の記憶です。

3は不適切。覚える言葉を何度も繰り返す方略はリハーサルです。ミラリングは相手のしぐさや表情を鏡のように映し返すことを指します。

4は不適切。意味記憶は長期記憶に分類されます。

5は適切。ワーキングメモリは、作業に必要な情報を一時的に保持しながら処理する働きを支える記憶です。

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メタ認知

問7 モニタリングとコントロール

自分の認知活動を一段上から把握し調整する働きをメタ認知といいます。確認する働きがモニタリング、修正・調整する働きがコントロールです。

公式正答 4

正答は4です。Aは「モニタリング」、Bは「メタ認知」、Cは「幼児期後半」、Dは「内発的動機づけ」です。

Aは「モニタリング」です。自分の取組がうまく進んでいるかを点検する働きです。

Bは「メタ認知」です。モニタリングとコントロールの過程や、それに用いる知識の総称です。

Cは「幼児期後半」です。メタ認知はこの頃から徐々に発達し、学童期に自分の思考を振り返れるようになります。

Dは「内発的動機づけ」です。活動そのものの面白さから意欲が生まれることを指します。報酬や評価による意欲は外発的動機づけです。

シフティング(注意や課題の切り替え)とスクリプト(出来事の手順に関する知識)は、この文脈の語句ではありません。

公式問題で問7を見る

子ども同士のトラブル

問8 遊びの中で泣き出した子への援助

5歳児の集団遊びで起きた出来事について、保育士が答えを先に示さず、子どもたちが気持ちに気付き、話し合って解決できるよう支える場面です。

公式正答 2

正答は2です。泣いた理由に他児が気付くきっかけを作ること(A)と、子どもたちの話し合いを見守りながら必要に応じて支えること(C)が適切です。

Aは適切。S君や周りの子どもの話を聞き、S君が泣いた理由に他児が気付けるよう橋渡しをします。

Bは不適切。保育士が役の交代を一方的に指示すると、子どもたちが自分たちで解決を考える機会がなくなります。

Cは適切。5歳児は話し合いでルールや役割を調整できる時期です。基本は見守り、発言を促したり話を整理したりして支えます。

Dは不適切。一人だけで警察役になった不安や不満を受け止めずに注意すると、S君の気持ちを否定することになります。

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共同注意

問9 三項関係の成立

共同注意は、子どもと他者が同じ対象に注意を向け合う三項関係の行動です。大人と子どもが向き合うだけのやりとりは二項関係にとどまります。

公式正答 2

正答は2です。大人の「いないいないばあ」を見るのは大人と子どもの二項関係で、共同注意の例として不適切です。

1は適切な例。初めての対象に出会ったとき大人の表情を手がかりに行動を決める社会的参照は、共同注意を基盤とする行動です。

2は不適切な例。大人と子どもが向き合ってやりとりする場面で、第三の対象が介在していません。

3は適切な例。興味のある物を他者に手渡すことで、物を介して他者と注意を共有しています。

4は適切な例。問いかけに指さしで応えるのは、対象への注意を他者と共有する行動です。

5は適切な例。他者の視線の先を追う視線追従は、共同注意の代表的な行動です。

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社会的発達

問10 遊びの型・内的作業モデル・自己評価

パーテンの遊びの分類、ボウルビィの内的作業モデル、関係性攻撃、幼児期の自己評価、向社会的行動の定義を確かめる問題です。

公式正答 4

正答は4です。幼児期の自己評価が肯定的になりやすい理由として、社会的比較による正確な自己評価が難しいことを挙げた記述が適切です。

1は不適切。役割を分担して共通の目的に向かって遊ぶのは協同遊びです。連合遊びは、一緒に遊んでいても役割分担や組織化が見られない遊びです。

2は不適切。ボウルビィは、養育者との関わりから作られる対人関係のモデルを内的作業モデルと呼びました。トランザクショナルモデルはサメロフの発達モデルです。

3は不適切。仲間外れや悪いうわさで仲間関係を操作し相手を傷つける行為は、関係性攻撃と呼ばれます。

4は適切。幼児は他者との比較で自分の能力を客観的に捉えることがまだ難しく、自己評価が肯定的になりやすいとされます。

5は不適切。向社会的行動は他者の利益になる自発的な行動の総称で、見返りを期待するなど利己的な動機によるものも含みます。

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青年期の発達

問11 アイデンティティ・仲間集団・時間的展望

マーシアのアイデンティティ・ステイタス、青年期の仲間集団の変化、時間的展望、役割実験を確かめる問題です。

公式正答 5

正答は5です。CとDが適切で、検討も選択もしていない状態をモラトリアムとしたA、ピアグループの特徴をチャムグループとしたBが不適切です。

Aは不適切。検討を経て選び取った状態を達成と呼ぶのは正しいですが、検討も選択もしていない状態は拡散です。モラトリアムは、選択肢を検討している最中の状態です。

Bは不適切。異質性も認め合い率直に意見を交わす仲間集団は、ピアグループです。チャムグループは、共通点や類似性を確かめ合う中学生頃の集団です。

Cは適切。青年期には時間的展望が広がり、長期的な見通しをもち、未来をより現実的に捉えるようになります。

Dは適切。さまざまな役割を試しながら自分に合うかを確かめる経験は、役割実験と呼ばれます。

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高齢期の心理

問12 コンボイモデル・SOC理論・心理社会的危機

高齢期の適応を説明する理論を確かめる問題です。エリクソンの老年期の危機は「統合 対 絶望」で、「孤立」は成人前期の危機に登場する言葉です。

公式正答 3

正答は3です。AとCが適切で、フレイルを適応の概念としたB、老年期の危機を「統合 対 孤独」としたDが不適切です。

Aは適切。コンボイモデルでは、本人を中心とする同心円で対人関係を表し、高齢期には内側の親しい関係の重要性が高まります。

Bは不適切。フレイルは、加齢により心身の活力が低下し、要介護状態に近づいた虚弱な状態を指します。

Cは適切。バルテスの補償を伴う選択的最適化(SOC)理論の説明です。

Dは不適切。エリクソンの老年期の心理社会的危機は「統合 対 絶望」です。統合が上回ると、人生を受け入れる英知が得られるとされます。

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子育て家庭の現状

問13 家事・育児時間と出生動向

政府統計から子育て家庭の状況を読み取る問題です。夫の家事・育児時間は増加傾向にあり、女性の就業については「職業を続ける方がよい」が最も多くなっています。

公式正答 5

正答は5です。理想の子ども数をもたない最大の理由を経済的問題とするCだけが適切です。

Aは不適切。令和3年社会生活基本調査では、6歳未満の子どもをもつ夫の家事関連時間は1日1時間54分で、20年前より大きく増えています。

Bは不適切。令和4年11月の調査で最も多かったのは「子供ができても、ずっと職業を続ける方がよい」で、約6割を占めました。

Cは適切。第16回出生動向基本調査で最も多い理由は「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」(52.6%)です。

Dは不適切。一方の役割での経験が他方の役割に影響を及ぼすことは、スピルオーバー(流出)と呼ばれます。

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産後のメンタルヘルス

問14 マタニティ・ブルーズと産後うつ病

マタニティ・ブルーズは産後数日以内に現れて2週間ほどで軽快する一過性の状態です。産後うつ病は治療が必要な疾患で、父親にも起こることがあります。

公式正答 2

正答は2です。AとBが適切で、幻覚や錯乱をマタニティ・ブルーズの症状としたC、父親には生じないとしたDが不適切です。

Aは適切。マタニティ・ブルーズは出産直後から数日のうちに現れる一過性の状態で、産後うつ病は数週間から数か月以内に発症することが多い疾患です。

Bは適切。抑うつ気分や不眠、食欲低下に加え、子どもへの罪悪感や、子どもをかわいく思えないといった症状が出ることもあります。

Cは不適切。マタニティ・ブルーズの症状は涙もろさ、不安、気分の変動など軽いものです。妄想や幻覚、錯乱が見られるのは産褥精神病です。

Dは不適切。父親にも産後うつが生じることが報告されており、父親への支援も課題になっています。

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子どもの貧困

問15 絶対的貧困とひとり親世帯の貧困率

人間として最低限の生存が難しい状態は絶対的貧困、社会の標準的な生活水準と比べて著しく低い状態は相対的貧困です。ひとり親世帯の貧困率は4割を超えています。

公式正答 5

正答は5です。(a)と(b)が誤りで、(c)と(d)が正しい記述です。

(a)は誤り。最低限の生存の維持が困難な状態は絶対的貧困です。相対的貧困は、等価可処分所得が中央値の半分(貧困線)に満たない状態を指します。

(b)は誤り。2022年国民生活基礎調査では、子どもがいる現役世帯のうち大人が1人の世帯の貧困率は44.5%で、3割を超えています。

(c)は正しい。親に余裕がなくなり関わりが減ることは、子どもの心身の健康状態の悪化につながるリスクになります。

(d)は正しい。子ども期の貧困が大人になっても続き、次の世代に引き継がれる現象は、貧困の世代的再生産(世代間連鎖)と呼ばれます。

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構音の発達

問16 発音の誤りへの保育士の配慮

幼児期の発音の誤りの多くは発達の途中で自然に改善しますが、構音器官や聴覚の問題が隠れていることもあります。言い直させず、話す意欲を守りながら観察します。

公式正答 1・4・5

正答は1・4・5です。原因の理解、友達の反応や本人の様子の観察、口の機能を育てる活動の工夫が適切です。

1は適切。発音の誤りの原因には、構音器官の構造や運動機能、聴覚の問題、環境要因などが考えられます。

2は不適切。誤りを指摘して言い直させると、話すことへの苦手意識を強め、話す意欲を失わせるおそれがあります。

3は不適切。何度も聞き直すと子どもが話すことをためらうようになります。聞き取れた部分を受け止め、状況から意味を推測して確かめます。

4は適切。友達からの指摘や本人の反応を観察し、からかいや自信の低下につながっていないかに気を配ります。

5は適切。噛む、吹く、吸う、舌を動かすといった遊びや活動は、口の周りの機能を育てます。

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発達のアセスメント

問17 評価の対象と検査の種類

アセスメントでは、子どもの能力や特性だけでなく、周囲の環境も含めて複数の情報を統合して理解します。津守式とKIDSは保護者などが回答する質問紙形式の検査です。

公式正答 3

正答は3です。AとCが適切で、津守式とKIDSを検査用具で実施する検査としたBが不適切です。

Aは適切。子どもの能力や特性に加え、家庭や園など子どもを取り巻く環境もアセスメントの対象です。

Bは不適切。津守式乳幼児精神発達診断法とKIDS乳幼児発達スケールは、保護者など子どもをよく知る人が回答する質問紙形式の検査です。

Cは適切。聞き取り、行動観察、検査で得た多様な情報を統合して解釈することが大切です。

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遊びを支える力

問18 象徴機能・プレリテラシー・役割取得・自己主張

見立て遊び、文字らしきものを書く行動、友達の立場に立つこと、要求を言葉で伝えることについて、それぞれを支える力と結び付ける問題です。

公式正答 3

正答は3です。Aはイ(象徴機能)、Bはウ(プレリテラシー)、Cはエ(役割取得)、Dはク(自己主張)です。

Aはイです。葉っぱを皿に見立てるように、あるものを別のもので表す働きを象徴機能といいます。

Bはウです。読み書きを本格的に学ぶ前の、文字への関心や書くまねなどをプレリテラシーと呼びます。

Cはエです。他者の立場に立ってその気持ちや考えを推し量る力を役割取得といいます。

Dはクです。自分の要求を相手に言葉で伝えることは、自己主張の表れです。

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発達の理解と援助

問19 個人差・10の姿・最近接領域

保育では、一人一人の発達の過程や家庭の文化を尊重して援助を考えます。「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は到達目標ではない点も確かめます。

公式正答 2・5

正答は2と5です。10の姿を到達目標としないこと、発達の最近接領域を踏まえて一人一人の援助を考えることが適切です。

1は不適切。他児と比べたときの差は個人間差、その子の中での能力や興味の差は個人内差です。記述は定義が入れ替わっています。

2は適切。10の姿は、5歳児後半に見られるようになる姿を示したもので、到達すべき目標や、個別に取り出して指導する項目ではありません。

3は不適切。個別の指導計画は、年齢ごとの一般的な発達課題よりも、その子どもの実態や発達の過程を基に作ります。

4は不適切。外国にルーツをもつ家庭には、それぞれの文化や価値観を尊重して関わることが求められます。日本の発達期待を受け入れさせることを重視するものではありません。

5は適切。発達の最近接領域は一人一人異なるため、子どもの発達しつつある過程を捉えて援助を考えます。

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児童虐待

問20 心理的虐待に当たる行為

児童虐待防止法は、虐待を身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4つに分けています。子どもの前での配偶者への暴力(面前DV)も心理的虐待に含まれます。

公式正答 1

正答は1です。A・B・Cは心理的虐待に当たり、性的行為に関わらせるDは性的虐待に当たります。

Aは心理的虐待に当たる。大切にしている物を傷つける、捨てると脅すことは、言葉による脅しで子どもの心を傷つけます。

Bは心理的虐待に当たる。子どもの前で配偶者に暴力をふるう面前DVは、心理的虐待と定められています。

Cは心理的虐待に当たる。自分を傷つけるよう強要することは、子どもに著しい心理的外傷を与えます。

Dは心理的虐待に当たらない。子どもを性的な行為に関わらせることは、性的虐待に分類されます。

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出典と照合

出典は全国保育士養成協議会「令和7年筆記試験(後期・地域限定)問題・正答」です。問題本文と選択肢は転載していません。各問の「公式問題で問◯を見る」から公式PDFを開けます。

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